2011年のベストアルバム
年内には間に合わなかったが、毎年恒例のベストアルバム選びを。
今年(正確には去年)購入した新譜は計60枚。去年が54枚とのことだから、このくらいの数がちょうどよいのかもしれない。しかし実のところ、買ったけれどもしばらく(ずっと)聴いていなかったアルバムも数多い。この年末年始でまとめて聴いて、ようやくベストアルバムが選べる状況になった…という部分もあるくらいである。
3月以降、家でのんびりと音楽を聴く機会はすっかり減ってしまい、CDを買ってもじっくりと聴き込むことがなくなってしまったのは事実である。それがあの震災による影響なのか、4月に引っ越して生活環境が変わったからか、それとも音楽そのものに対する関心が薄れてしまったのか、はよく分からないが。
ということで、今年は「よく聴いたもの」というよりは、印象に残ったアルバムにならざるを得ない面もあり、で選んだのは次の5枚(発表順)。
○「keiichi Tomita WORKS BEST」富田恵一
彼が手がけた楽曲のコンピレーションだから、厳密な意味でのアルバムではないが、とにかく印象に残ったもの。作品の質の高さはもちろんのこと、DVDの制作風景の映像も含めて、「ものを創る」とはこういうことだよな…と改めて思わされた部分がある。
○「s(o)un(d)beams」salyu×salyu
実は購入後ずっと聴いてなかったのだが、夏のイベントライブをきっかけに改めて聴いた…もの。salyuの声もすごいが、それ以上にコーネリアスのサウンドがくらくら来る。BGMとして楽しむというふうではないが、聴くたびに新しい刺激が得られるという感じ。
○「Empowerment」Sing Like Talking
8年ぶりの新作。手放しで絶賛できるというわけではないのだが、彼らのこれまでの音の軌跡が詰まっているという意味で、初期からのファンとしてはなんだかんだ言いつつも楽しませてもらった気がする。あの音がまた聴けた、というだけでも喜ばしい部分は大いにあるし。
○「Ray of Hope」山下達郎
こちらも久しぶりの新作。すごく良いというよりは(もちろん質は高いが)、一時期よく聴いたものとしてノミネートという感じ。CMとかで既に聞き慣れたものもあるわけだが、安心して聴けてそれでも十分楽しめるところはある。
○「遠いは近い」yanokami
これは…純粋な作品としての評価ではないけれど、「今年」の1枚としてはぜひ入れたいというところである。あの音(の新作)がもう聴けなくなったのは実に悲しかったが、その後こういう形で新しい音が聴けたのは大変嬉しかった…という意味も含めて。
全体としてみると、細かいところまでこだわってつくる、職人肌の人達の作品が多い…という感じもする。今年は研究者/専門家として何をすべきか?というのを常に考えさせられたから、ぶれることなく自分自身の音を創っている人達にひかれた部分はあるのかもしれない。
本当に良く聴いたというものが少ない分、次点も結構あって、「DAWNS」mito、「ex-Negoto」ねごと、「Piano Lesson」Spangle call Lilli line、「Get Together」Akiko Yano×Hiromi、といったあたり。新人賞(今年初めて聴いたアーティスト)としては、上記のねごとと、「魔法のメロディ」さよならポニーテール(正統派のポップスでは)だろうか。
あと追記すれば、秋にNYで観たライブの影響から、今年後半はすっかりSteely Danにはまったなと。私が観た日のライブでフィーチャーされた「The Royal Scam」は本当に繰り返し聴いたし、そこから過去のDVDなんかも買って聴き直したりしたし。彼らも完全に「職人肌」の人ですな。
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