2013年6月 5日 (水)

出場は決定したが…:W杯最終予選・日本vsオーストラリア

 W杯最終予選のホーム最終戦で埼玉スタジアムへ。最終予選をみるのは昨年のイラク戦以来だが、思い返してみれば初戦のオマーン戦もチケットは当選していたのだった(仕事の出張のため引き換えず)。と考えると、ホームの4試合中3試合は行けていたわけで、チケットが取りにくいと言われる代表戦に関しては結構運を持っているのかもしれない。

 座席はバックスタンドアッパーの一番南寄り、本当に一番端っこの席で、ギリギリ最後に当選したような感じすらする。すぐ脇は通路を挟んで壁なので若干観戦しにくい部分はあるものの、埼スタは視界を遮るものはほとんどなくて全体に見やすい所なので、さほど問題はなし。まあそもそもチケット取れただけでも御の字とすべきなのだろうが。

 試合の前半は、互いにチャンスをつくりあって、なかなかに見応えのある展開。日本代表の攻撃は、トップ下の本田に一度収めた後、そこからボールを受けた香川が左から中に切れ込むような形が中心だった印象。切れ込む中で本田や前田と絡みながらゴール前中央の厚みのある守備を細かいパスで抜けようとする。そこで詰まっても、後ろから上がって来た遠藤らに落としてミドルシュートを打つような形で、いくつか惜しいチャンスをつくっていた。香川が混みあったゾーンを抜けて打ったシュートが相手GKにはじかれたところなどは実に惜しい。
 一方、オーストラリアの方は、早めに長いボールを入れてFWに日本CBと競らせるような形を取ってきて、その後は中盤から長いパスをサイドに送って早めにクロスを上げる形、そして同じく中盤から裏を取る長いパスでFWを走らせるような形で攻める。特に裏への速く長いパスでは決定機をつくったが、こちらもGK川島がはじいて得点させない。
 という感じで、前半はそれぞれにチャンスをつくるも決められない展開。攻撃の実効性が高いのは日本の方だろうが、とはいえオーストラリアも鋭さはあって侮れない。

 後半も日本の攻撃は本田と香川が中心の印象。本田のキープ→香川へのパス→香川が個人技で中央へ、という展開が多かった気がする。香川が中央に入っていった時が一番得点の可能性を感じるわけだが、受ける位置がゴールから遠い場合が多い。左サイドに広く張り出した所からか、あるいはプレッシャーの少ない下がったあたりからなので、ドリブルを仕掛けてもペナルティエリアに入る前に相手の守備の網にかかるような感じ。そこに長友が絡んで左サイドを駆け上がるとよい形にもなっていたのだが。こういう攻めの組み立てにおいて本田の存在は実に効いていて、彼の存在によってタメが出来て周りが動き出す余裕が生まれるのだが、速攻の際には若干持ちすぎてしまい寄せられてボールを失ってしまった機会も結構あったようにも思う。
 全体に言えば、日本の攻撃はペナルティエリアの手前までは見事にボールがつながり進むのだが、最後のところで相手の守備を崩せないという感じ。一方のオーストラリアは活動量が落ちて来て、前半のような裏への抜け出しが鈍くなってくる。相手の動きが落ちてきたからか、日本は前田に変えて栗原を投入、今野を左サイドにして長友を前に上げ、本田ワントップで香川トップ下という形に変えて、攻めの圧力を強める形に。実際これが奏効して長友の攻撃参加が活発化するわけだが、そんな中で相手左サイドの選手からのクロス崩れがそのままゴールに吸い込まれて失点。日本の右サイド内田と交錯した後前にこぼれたボールに追いついて打ったので、仕方がないというかラッキーという感じではあるのだが、あそこは最後なんとか押さえられなかったかとも思う。
 同点に追いつくべく内田に変えてハーフナー・マイクを入れて前線に高さを持たせ、さらに岡崎を清武に変えて前への推進力をより高めるも、攻めの形は必ずしもよい感じではなく、決定的な形はつくれない。これは追いつくのは厳しいか…と思っていた終了間際に、CKからの流れで相手のハンドでPKを獲得、これを本田がど真ん中に蹴り込んで決めて同点。そのまま試合は終了し、ドローの勝ち点1で日本がW杯出場を決めた。

 前半はなかなか見応えのある展開だったが決めきれず、後半も形をつくるがダメで、結局得点は両者ともラッキーなゴールというのには、正直今一つすっきりとしない部分もある。なので、最後はある意味劇的だったわけだけれども、私自身は試合中も試合後も結構冷静で、興奮・感動したというよりは決まってホッとしたという感じである。とりあえずはよかった…でももっと頑張りましょう的な心境だろうか。
 日本中のいろんな所であれだけ盛り上がっている人達がいるのに、スタジアムにいたのになぜそこまで熱くなれなかったのか…と考えてみると、この試合で負けても予選通過はほぼ決まっているという状況があったのと、代表に求めるレベルが高くなっていることが理由なのかもしれない。アジア予選通過はもはや当然であって、結果だけではなく質の高さもみせてもらい、本大会でも十分やれるというのを観たい…という部分はあるようにも思う。
 そういう意味でこの試合については、何度もよい形をみせていたものの、結局は「本田ありき」という感じもして、本田がいないあるいは調子が悪い時にどうなるのか…と思ってしまう部分はある。そのあたり、本田がいなくても攻めが出来るような組織力がないと不安な気もするのである。

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2012年1月 8日 (日)

2011年のベストアルバム

 年内には間に合わなかったが、毎年恒例のベストアルバム選びを。
 今年(正確には去年)購入した新譜は計60枚。去年が54枚とのことだから、このくらいの数がちょうどよいのかもしれない。しかし実のところ、買ったけれどもしばらく(ずっと)聴いていなかったアルバムも数多い。この年末年始でまとめて聴いて、ようやくベストアルバムが選べる状況になった…という部分もあるくらいである。
 3月以降、家でのんびりと音楽を聴く機会はすっかり減ってしまい、CDを買ってもじっくりと聴き込むことがなくなってしまったのは事実である。それがあの震災による影響なのか、4月に引っ越して生活環境が変わったからか、それとも音楽そのものに対する関心が薄れてしまったのか、はよく分からないが。
 ということで、今年は「よく聴いたもの」というよりは、印象に残ったアルバムにならざるを得ない面もあり、で選んだのは次の5枚(発表順)。

○「keiichi Tomita WORKS BEST」富田恵一
 彼が手がけた楽曲のコンピレーションだから、厳密な意味でのアルバムではないが、とにかく印象に残ったもの。作品の質の高さはもちろんのこと、DVDの制作風景の映像も含めて、「ものを創る」とはこういうことだよな…と改めて思わされた部分がある。
○「s(o)un(d)beams」salyu×salyu
 実は購入後ずっと聴いてなかったのだが、夏のイベントライブをきっかけに改めて聴いた…もの。salyuの声もすごいが、それ以上にコーネリアスのサウンドがくらくら来る。BGMとして楽しむというふうではないが、聴くたびに新しい刺激が得られるという感じ。
○「Empowerment」Sing Like Talking
 8年ぶりの新作。手放しで絶賛できるというわけではないのだが、彼らのこれまでの音の軌跡が詰まっているという意味で、初期からのファンとしてはなんだかんだ言いつつも楽しませてもらった気がする。あの音がまた聴けた、というだけでも喜ばしい部分は大いにあるし。
○「Ray of Hope」山下達郎
 こちらも久しぶりの新作。すごく良いというよりは(もちろん質は高いが)、一時期よく聴いたものとしてノミネートという感じ。CMとかで既に聞き慣れたものもあるわけだが、安心して聴けてそれでも十分楽しめるところはある。
○「遠いは近い」yanokami
 これは…純粋な作品としての評価ではないけれど、「今年」の1枚としてはぜひ入れたいというところである。あの音(の新作)がもう聴けなくなったのは実に悲しかったが、その後こういう形で新しい音が聴けたのは大変嬉しかった…という意味も含めて。

 全体としてみると、細かいところまでこだわってつくる、職人肌の人達の作品が多い…という感じもする。今年は研究者/専門家として何をすべきか?というのを常に考えさせられたから、ぶれることなく自分自身の音を創っている人達にひかれた部分はあるのかもしれない。
 本当に良く聴いたというものが少ない分、次点も結構あって、「DAWNS」mito、「ex-Negoto」ねごと、「Piano Lesson」Spangle call Lilli line、「Get Together」Akiko Yano×Hiromi、といったあたり。新人賞(今年初めて聴いたアーティスト)としては、上記のねごとと、「魔法のメロディ」さよならポニーテール(正統派のポップスでは)だろうか。

 あと追記すれば、秋にNYで観たライブの影響から、今年後半はすっかりSteely Danにはまったなと。私が観た日のライブでフィーチャーされた「The Royal Scam」は本当に繰り返し聴いたし、そこから過去のDVDなんかも買って聴き直したりしたし。彼らも完全に「職人肌」の人ですな。

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久しぶりのブログ

 前回書いたブログの記事は2010年1月10日付だから、もう1年間も書いていないことになる。この間は私的な発言の場がすっかりツイッターに移ってしまったからだろう。140字という少ない分量で簡潔に思ったことを書けるツイッターの方が使いやすかったのだろう。そのためブログでまとまった量の文章を書くというのが面倒になっていたのかもしれない。
 しかし、やはり「つぶやき」という形式では書けない/表現出来ないこともあるわけだし、またツイッターだとメンションやリツイートの形で人から反応がありうるのがありがたい反面で面倒?に感じる部分もある。独り言ではありえない側面がどうしてもあるというか。その意味では、ブログという(相対的にみれば)閉じたメディアがよいところもあるような気がする。
 この先こちらのブログをしっかり使えるかは分からないが、ツイッターと両立させつつ、使い分けが出来ればよいようにも思う。

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2011年1月10日 (月)

地力の差は大きく:アジアカップ・韓国vsバーレーン

 今日の2試合目、韓国vsバーレーン@アル・ガラファスタジアム。ドーハ市内では一番北の遠いあたりにある。前の試合のアル・サッドからの移動が間に合うか少々不安で、実際に幹線道路沿いでタクシーをつかまえるのに少々苦労したのだが(10数分は待っていたかと)、なんとか乗れる。スタジアム付近は少々渋滞していたが、そこさえ越えればあとはスムーズ。20数分で着いて、座席にも多少の余裕を持って入ることが出来た。ちなみに料金は20リアル程だったか。
 スタジアムは陸上競技場的なつくりで、サッカーを観るにはちょっと適していない。日本戦のスポーツクラブスタジアムよりは若干観やすいけれども。観客はやはり少なくて、半分以下という感じ。韓国側のバックスタンドに座ったのだが、周りはおそらく現地に住んでいる韓国人の方々が中心か。ゴール裏にサポーターとおぼしき一団がいたが、人数はそう多くはない。一方のバーレーン側は、隣国だけあってさすがに人数はより多い様子。バックスタンド中央で仕切られていたので、様子は十分つかめなかったのだが。

 試合は韓国のペースで進む。きっちりパスを回して攻め込み、最後のところで一気に仕掛けるような形か。ボールをキープする時間帯と、スピードを上げて攻めるタイミングのつかみ方が見事という感じである。個々の力も強いので少々強く当たられてもキープ出来るし、プレッシャーのないところを見つけて動き出すので、バーレーンの方はなかなかボールを奪えない。そんな展開の中で、長めの速いスルーパスをゴール前で受けた選手が素早くシュート、それが相手DFに当たってゴールに入り、韓国が先制。得点自体はオウンゴール的になったが、あのタイミングで鋭いパスをCBの間に入れたこと、そしてそこに入り込んできっちり受けたことで、完全に韓国の勝ちだろう。
 後半も韓国ペースで進み、早い段階で2点目が入る。右サイドから中央に切り込んだチャ・ドゥリ(さすがの速い動き)が相手をかわしてミドルシュート、速いシュートをGKはなんとか弾いたが、こぼれ球を押し込まれるという。この一連のチャ・ドゥリの動きは実に見事で、得点もほとんど彼のものだろう。このまま韓国が安定した形で試合を展開させるが、追いつこうとするバーレーンも奪ってからのカウンターはなかなか速く、韓国ディフェンスも手を焼き始める。するとそんな速い攻め上がりをエリア内で倒してしまい、PKと同時にレッドカードが出される。確かにここを抜かれたら危なかったが、決定的という程でもなかったから、一発退場はどうかという気もした。これもいわゆる「中東の笛」か。このPKを決めてバーレーンが一点差に詰め寄るが、韓国はしっかり守りきって勝利する。
 バーレーンも悪いチームではなかったが、韓国の方がやはり地力で勝っていたと思う。攻撃でも守備でもよく組織されていたし、連携も良く、かつ個々人の力も強い。これは完全に優勝候補という感じ。日本が当たっても簡単には勝てないだろうし、今の状態では多分負けそうな気がする。

 ちなみに、市街地から遠いスタジアムかつそのまま深夜の便で帰国だったため、帰りの足がかなり不安だったのだが、バックスタンド後方の駐車場の一角にタクシーの待機場所があってすぐ乗れたので助かった。ただ数十台くらいしかいなかったので、これらがなくなった後にどうなるかは分からないが。なお、中心部までは30分強だったし、料金も35リアルくらいで、思ったよりもかからなかった。

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(左:スタジアム全景、右:スタジアム付近の様子)
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(左:スタジアム内部・メインスタンド方向、右:同・バーレーン側ゴール裏)
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(左:ゴール裏の韓国サポーター、右:整列する選手)

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順当な勝利:アジアカップ・インドvsオーストラリア

 アジアカップ観戦の2試合目、インドvsオーストラリア@アル・サッドスタジアム。カリファスタジアム近くのヴィラジオというモールからタクシーに乗って10分程、15レアルだったか。このスタジアムはサッカー専用の近代的な設計で、非常に雰囲気が良い。欧州の中堅国のリーグのスタジアムに匹敵する感じ。さらに座席はバック中央の7列目。ピッチはすぐそばである。昨日のスタジアムとは大違いで、正直な所日本戦をここで観たかったなと。

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(左:スタジアム遠景、右:ゲートの様子)
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(左:大会マスコットと遊ぶ子供達、右:スタジアム内部、かなりきれい)
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(左:スタジアム内部・メインスタンド側、右:同・ゴール裏側)

 観客の入りは半分以下という感じだが、インドの方が多くてかなり盛り上がっている。ゲートのところでも多数のインド人が並んでいて、入るのに結構時間がかかったほど。やはり出稼ぎに来ている人が多いのだろう。国家斉唱の時もインドの時の盛り上がりがすごい。完全にインドのホームの雰囲気である。試合開始直前も試合が始まっても、あちこちから声援が上がり、自然と手拍子が起きる。実によい雰囲気である。
 試合の方は、オーストラリアが相手の右サイドを繰り返し崩して、前半のうちに3得点。右サイドの選手が上手いのだが、それ以前にインドの守備が完全に穴になっている。サイドを上がられて、クロスに合わせられて簡単に失点している。2店目のミドルシュートは見事だったが、あとはもう少ししっかり守れば少なくともよい形でクロスを上げさせるのは防げたのではと。後半もオーストラリアが押して試合を進めて、CKからヘディングで追加点を奪って、結局4−0で終了。
 インドも頑張ってはいたけれども、技術やセンスがオーストラリアとは違いすぎる。攻撃でも守備でもただ闇雲に走っている感じで、形も連携もないという印象である。一方のオーストラリアはスペースに走り込んでボールを受けてサイドチェンジで揺さぶって…と、きっちりとというか普通にサッカーをしている。両者の差が大きすぎるわけで、それがそのまま結果に反映したのかと。
 しかし負けたとはいえ、インドの応援はすごかった。守っては騒ぎ、ボールを持って上がればまた盛り上がる。1点取られてからは少しおとなしくなったけれども、その後も攻めたりセットプレイになると大騒ぎである。このノリはなかなか面白い。インドにはぜひ1点取ってほしかったのだが、あの内容ではオーストラリアがよっぽどのミスをしなければインドに点は入りそうにない感じであった。

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(左:インドのサポーター、右:オーストラリアのサポーター)
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(左:得点後のオーストラリア、右:スタジアム夜景)

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2011年1月 9日 (日)

アジアカップの現地の盛り上がりは

 カタールという必ずしもサッカーが盛んではない国(クラブは多いが大半は王族達の趣味らしい)で大会をやるのはどうかと思う部分も正直あったのだが、実際に行ってみるとそれなりに盛り上がっている様子である。
 まずはテレビ。スポーツ専門チャンネルの多くではかなりの時間をアジアカップに費やしており、試合自体の放送はもちろんのこと、試合前のレポートから試合後の詳しい分析まで、様々な番組が流れている。試合の再放送まで含めれば、昼過ぎから深夜までほぼ半日近くをアジアカップ関係が占めているような感じ。また街中の多くの店でアジアカップをテレビで映しており、これはドバイでも同じだった。
 スタジアムの方は全体の入りはそう多くはないものの、西アジアのチームについては結構な数の観客が入っている。経済が急激に発展しているカタールでは、近隣諸国から多くの労働者が来ており、そういう人達にとっては自国の代表を応援出来る機会は貴重だろう。今日のヨルダンもかなり盛り上がっていたし。
 また市街地にあるスーク・ワキーフでは、パブリック・ビューイングもやっていた。広場のようなところに大型のスクリーンを出して生中継のテレビを流している形。オフィシャルなのかどうなのかは分からないが。日本vsヨルダン戦の後に行われた、サウジアラビアvsシリア戦の時間帯にそこに偶然行ったのだが、両国出身の(と思われる)人々がそれぞれ試合を観戦していた。サウジが得点すれば水タバコを吸いながら座ってみていた白いイスラム服を着た人々が(やや控えめに)歓声を上げ、シリアが勝ち越し点をあげれば立ってみていた労働者風の人々が大きくわき上がり、シリアが勝った瞬間は大騒ぎである。ハーフタイムには仮設のステージでダンスが模様され、試合終了後は伝統音楽の演奏が行われる。W杯に比べればごく小さな盛り上がり方だけれども、確かに大会を楽しんでいる人がみられた。
 などというのをみると、現地は思ったよりもいい感じなのではないかというふうに思えた。この辺は日本で報道していてはなかなか分からない部分であり(一般の報道はもちろん、サッカー報道でもこの辺までは扱われにくい)、実際に肌で感じられたのはよかったなと思う。こういう光景をみると、この国でアジアカップをやる意義は十分にあるなと感じた。とはいえ、W杯となるとやはり疑問は残るが。

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(左:広場でのパブリック・ビューイングの様子、右:別の角度から)
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(左:広場に面するカフェでもTVを放送、右:ステージでのダンスイベント)
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(左:伝統音楽の演奏、右:別の場所でのパブリック・ビューイング)

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厳しい船出:アジアカップ・日本vsヨルダン

 アジアカップの日本の初戦を観戦。会場はカタール・スポーツクラブ・スタジアム。中心市街地からはタクシーで15分程、15リヤル程。スタジアムの隣の建物には「Handball Association」とあるし、周りにはいくつもグランドが並んでいて、様々なスポーツ施設が集まるセンターのような感じである。

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(左:スタジアム前の道、右:スタジアム隣の建物、飲食店も入っている)
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(左:バックスタンド外側の様子、右:スタジアム入口)

 試合が行われるスタジアムは陸上競技場風の造りで、スタンドはなだらかでサッカーを観るにはあまり向いていない。メインスタンドは貴賓席と記者席しかない感じで、観客の多くはバックスタンド側にいる。ゴール裏にはぽつぽつと座っている程度。アウェイの代表戦は初めてだが、日本側の観客はACLと同じように現地日本人+日本からのサポーターの組み合わせで、選手に対する歓声はすごいのだが応援の真剣さには欠ける感じ。試合前にカメラマンがサポーターに一箇所に集まるよう求めて写真を撮り、その流れのまま集団で応援する形に。なるほどTVに映る集団はこうしてできるのかという感じである。一方のヨルダン側はもっと人数が多くて、試合前からかなり盛り上がっている。ヨルダンのサイドで席を取っていた日本人は、危ないから移れと言われたようでこちらにやって来るし、あちら側に入りきらないヨルダン側の観客もこちらに来るし、もう指定席なんて関係ない状態である。

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(左:スタジアム内部・メインスタンド側、右:ゴール裏側)
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(左:日本サポーター、右:ヨルダンのサポーター)

 先発は先の試合とはかなり替わっていて、海外組が半数以上を占めている。個々人がそれぞれに力を持った選手であって、特に攻撃面で大いに期待が持てそうなメンバーである。が、試合が始まってみると、動きはそう悪くはないものの、全体に判断が遅くて連携が今一つだったように思う。ゴール前を固める相手を中央から崩そうとする場面が多いが、ドリブルでつっこんでいって取られる回数が多く、細かいパスで突破できるのは数回に一度。そこで抜いてもシュートが決まらない。香川が抜け出したシーンもシュートはGKに止められるし、シュートのこぼれ球(だったかな)を吉田が押し込んだのはオフサイドに。サイドは前に出ていけるのだが、そこからクロスを上げても相手の高さに跳ね返されてしまう。そういう中で人数をかけて攻めようと、サイドもボランチも上がり目になり、全体に前目になったところでボールを奪われて、サイドの裏やボランチとCBの間に素早くパスをを通されて危なくなるような展開。そんな試合展開の中、前半終了間際に左サイドから中に切り込まれて、スライディングをかわされたところで打たれたシュートが、DF吉田に当たってゴールに入り先制を許すという。
 後半はワントップの前田に替えて李を投入するが、前田よりも一人で突破しようという意識が強い感じで、周りとの連携はさらに良くない感じもする。前半同様に相手ディフェンスをなかなか崩しきれないため、一人一人がなんとか個の力で突破しようとするのだが、ヨルダンも守備の集中を切らさない。前半のような突破もみられなくなった松井に替えて岡崎を入れてから、より攻めが前がかりになっていくのだがやはり崩しきれない展開が続く。これはもうだめか…と思ってしまった後半ロスタイムになって、ようやく吉田がヘディングで決めて同点に追いつく。わずかなロスタイムの時間帯も引き続き日本が攻め続けるが、最後まで追加点は奪えずに試合は終了。
 試合の主導権を握ってはいるが崩しきれずに不運な失点で敗戦…というアジアでの日本の典型的な負けパターンだっただけに、最後の最後で追いついて御の字という感じである。ヨルダンの方が積極性で勝っていたように思うが、それにしても日本の出来が今一つか。個々の力は上なのに出しきれていない。あれだけの選手を揃えておきながら、ああいう試合しか出来ないのはどうしたものかと。個々の持つ力を全く活かせていなかったなと。クラブであれだけのプレイをみせる香川も、精力的な上がりをみせる内田・長友の両サイドも、良さがほとんど出ていなかったのではないか。

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(左:選手入場、右:ピッチに散っていく日本選手)
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(左:試合終了時の様子、右:サポーターに挨拶する選手達)

 このような試合の結果を受けて、試合後のスタジアムの周りではヨルダンのサポーター達が盛り上がっていた。日本のサポーターは、引き分けに安堵しているのと、選手が身近でみられたのを喜んでいるという感じか。対称的な雰囲気である。ヨルダンにしてみれば、格上に対して良い試合をみせて、あわよくば勝てるかもしれなかったのだから、それは嬉しいだろう。
 初戦だからこのような結果でも仕方ない部分もあるし、選手間の連携は練習と試合を重ねていくうちによくなるのかもしれないが、チームとしての調子が上がる前に敗退してしまわないか不安である。昨年の試合では強豪相手には速い攻めを見せたザックジャパンであるが、守りの意識の強い格下には苦戦する感じもする。となると、世界に出ればいい勝負が出来るけれども、その前にアジアを超えられるか…という気もしてきた。

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(左:試合後のスタジアム外の様子、右:スタジアム遠景)

(ちなみに現地の日時に合わせて記事を公開しています)

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2010年12月31日 (金)

2010年のベストアルバム

 毎年恒例?のベストアルバム選び。今年購入した新譜はたぶん54枚。去年が70枚だから減っている。実際ショップに行く回数もすっかり減ってしまったし。この中からよく聴いたものを5枚選ぶと、次のになるか。

○「音楽堂」矢野顕子
 選曲とアレンジ、歌声とピアノが素晴らしいのは言うまでもないが、今作は音そのものがすごく美しく聴こえた。録音まで含めてトータルの作品として実に質が高いなと。
○「amp-reflection」School Food Punishment
 去年も挙げてたから2年連続か。テクノとポップス・ロックが融合したようなサウンドが実にクセになった。一時期は気分を盛り上げたい時はこればかり聴いていたような。
○「dreamer」Spangle call Lilli line
 おそらくシングルだと思うのだが、今年本当によく聴いたので。ポップでクールな音。その他の2枚のアルバムも含めて全体として選出という感じだろうか。
○「Subliminal」Yoshinori Sunahara
 音を極限までそぎ落としたような、ミニマムだがゴージャスでクールなサウンド。聴いていると頭が冴えてきて、集中して作業したり物事を考えたい時に繰り返し聴いていたなと。
○「UTAU」A Project of Taeko Onuki & Ryuichi Sakamoto
 歌とピアノががっぷり四つに組んだ美しい音楽。ライブも素晴らしかったし、そのUST中継も実によかった。その辺をまとめて今年特に印象に残った作品と言えるだろう。

 時点としては、「grassland」Akira Kosemura、「Never Can Say Goodbye」Trijntje Oosterhuis、「2010」クラムボンといったところか。
 昨年に引き続いて全体に安らげる音を欲しているようだが、その中にもポップさや激しさ、緊張感のようなものも期待しているあたりが、少し好みが変化しているところかもしれない。

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2010年11月25日 (木)

本日の購入CD@Tower梅田マルビル

○「想像と都市の子供」ハイスイノナサ
 エレクトロニカ+ポップス+プログレという感じのかっこよい音。サウンドのセンスも良いが演奏力もすごいし、電子音と生音&歌声のバランスも良い。アルバムタイトルやジャケットの雰囲気も好みだし、これはかなり好きなバンドかもしれない。
○「bivouac」the Indigo
 かなり久しぶり(だと思う)の新作。歌声とサウンドはまさしく彼らならではの感じで、全然変わっていないのがよい。
○「"The End of Legal Fiction" Live at JZ Brat」濱瀬元彦E.L.F. Ensemble & 菊池成孔
 凄腕ベーシストのライブアルバム。スクエアプッシャーとかの路線をさらに突き詰めたかのような印象。何をどうやっているのか分からないが、とにかくすごいという感じ。

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2010年11月12日 (金)

本日の購入CD@Tower難波

○「equal」argaph
 クラブ/テクノ系のユニットの新作。前作も試聴してみて良いと思ったのだが、今作はより自分の好みだったので購入。グルーヴィでクールな音。
○「Ravo」Rovo
 新作も圧倒的な音。圧力と迫力がすごい。聴いていて、頭はクラクラ、体はウズウズという感じか。
○「Fantasma」Cornelius
 砂原良徳氏のリマスターによる再発。当時はこの面白さが正直よく分からなかったが、改めて聴くとかなりすごい音。音が詰め込まれていて以降のアルバムとは違う感じだが、後とのつながりもみえるというか。

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