せっかく関西にいるのだから、ということで、京都に初詣に行くことにする。
大阪からは京阪で向かうことにしたので、まずは途中で伏見稲荷大社に参詣。ウェブで調べたところでは、京都の中でも一番多くの参詣客が集まるらしいが、確かに駅を降りたところから黒山の人だかり。参道にも多くの人が並んでいて、境内に入るまでに結構な時間がかかる。ようやく中に入っても、今度は本殿の前で人数制限をしていて、またまた待たされる。奥の方に向かっても、千本鳥居をくぐる人は列をなしていて、奥社の周りもかなりの人ごみである。以前観光で来たときは、林の中に静かに立ち並ぶ鳥居の雰囲気がよかったのだが、さすがに正月となるとそういう趣きは感じられないようである。帰り道の商店街には、稲荷寿司やらスズメ・ウズラの焼き鳥やらが並んでいて大いに惹かれるが、まだ早い時間ということもあり、甘酒だけで我慢。

まだ京阪線に乗って四条で降りて、八坂神社へ。駅から神社までの商店街は行き交う人で一杯でなかなか進めないし、楼門の前も大勢の人で埋まっていて通り抜けるのが大変な程である。本殿までたどり着くと思ったよりも空いていて、お参り自体は比較的のんびりと出来る。境内にある能舞台には、十二単を着た女性達が輪になっていて、正月らしいというか京都らしいというか(後でみたニュースでは、この後カルタ始めをやっていたらしい)。

円山公園を通り抜けて、平安神宮へと向かう。周囲一体は広い公園で、参道となっている正面の道路も大変幅が広く、これまでの神社とは全く違う空間の構成である。結構多くの人が来ているが、道が広い分混雑していないし、道の両脇に出店が並んでいても、全く通行の邪魔にならない。建物も明るい朱の色が目立っていて、やはり新しいものは、古いものとは雰囲気が違うのかなと。新しいとはいっても、明治期で100年以上経つわけだが、それを新しいと思えるあたりが京都ならではか。

人の多いところに少々疲れたので、哲学の道をのんびりと歩いて(さすがにこのあたりは観光客がわずかにいるだけで空いていた)、銀閣寺付近まで行った後、バスで最後の参詣地・北野天満宮へ。学問の神様ということで、受験を控えたとおぼしき学生や親子連れで狭い参道は一杯、両脇に並ぶ出店にも多くの子供達がたむろしているおかげで、なかなか前には進めない。境内もおみくじを引いたり絵馬を書いたりする学生がたくさんいて、他の神社と比べて雰囲気が若々しい。私も一応学業に励む者なので、参拝後にお守りでも買おうと思ったのだが、売っているのはほとんどが受験生用の合格守。受験シーズンだけに、一般向けというのは置いていないのだろうか。境内の茶店で長五郎餅というのをいただいてから、神社を後にする。

南に降りて阪急の駅に出てそのまま帰ろうと思ったが、せっかくだからということで嵐山を経由して帰ることに。嵐山というと観光客向けのあまり品のない土産屋が並んでいた記憶があるのだが、嵐電の駅は新しい商業複合施設に建て替わっているし、周りのお店も比較的品のいいカフェ・飲食店や土産屋に変わっていて、少々驚いた。この間景観整備をきっちりとやってきたのであろうか。渡月橋を渡って少し歩いて阪急嵐山駅から大阪への帰路についた。

といったふうに、比較的参拝客の多い神社を回ったので、京都らしい静かで落ち着いた感じではなかったが、それでも正月らしい雰囲気を楽しむことが出来た。神社やお寺が多いのである意味まち中が参拝先という感じだし、地元の人なのか観光客かは分からないが着物を着た人が多かったのもなかなかよかった。今度行く時は、数を回るのではなく、少ない箇所で落ち着いてゆっくりと過ごしてみたいものである。
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