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2009年6月27日 (土)

本日の購入CD@Tower梅田マルビル店

 今週は本当にひどい1週間で、公私ともにあまり良いことがなくて、公私ともにやる気が全く起きないままに、雑務をある意味反射的にこなすだけで終わってしまった。夜は毎晩飲まずにはいられなかったし。
 そんなやるせない週から回復すべく、久しぶりに大量買い。店内を回って試聴し選んでいる間はそれなりに気分が良かったのだが、帰って聴いてみてもどうも楽しめない。全く音が響いてこないのである。心が閉じている時は、音楽も聴こえてこないものか。ということで、感想も若干暗く後ろ向きなものになりがちである。

○「Caricature」FROG
 前作のラインそのままに、よりしっかりとしたつくりになっているとは思うのだが、前作のインパクトが強かった分、一聴した時の印象はそれほどでもない。が、聴いていくうちに面白くはなりそうか。
○「Passion 8」paris match
 前作までと変わらない完成度の高い音である。が、良く出来過ぎている分新鮮な驚きには欠けるのだが、それでも試聴すればつい買ってしまうのだから、私はこういう音が好きなのでしょう。
○「あいのわ」ハナレグミ
 ノリは良いのだが落ち着いていて、さわやかに聴ける印象。彼の作品はこれまでもそうだったが、この作品もそういう上質さを感じる。夜にじっくり聴くのによい感じである。
○「Su」Quinka, with a Yawn
 アコースティックな演奏に優しい歌声というシンプルなつくりだが、これがなかなか良い感じである。音数は全体として少なめだが、物足りなさもないし。これも夕方から夜頃に聴くのがよさそう。
○「PEOPLE」RADIQ

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2009年6月24日 (水)

“終戦”を機に

 ACL決勝トーナメント1回戦の鹿島vsFCソウル戦。PKまでもつれた約3時間に渡る激闘の末に、鹿島は敗れた。チームもサポーターも今年こそはと意気込んで望んだACLも、これで終わってしまった。試合内容についてはいろいろ思うところもあるが、それを冷静にまとめる気には全くなれないので、今回は何も書かない。
 この日は地元長居でセレッソの試合もあったのだが、スタジアムへ向かう人の列をみつつ、少し後ろめたく思いながらも、自宅へと直帰してリアルタイムで試合をTV観戦した。もともとは休暇を取って鹿島まで観に行こうとも思っていたのだが、行っておくべきだったと言うべきか、行かなくてよかったと言うべきか。なにしろ、試合前は期待と不安とで心が乱れ、試合観戦中は喜怒哀楽の感情が渦巻き、試合後は言葉も出ない程に落ち込んだ。TV観戦でさえこうなのだから、現地で観ていたらそれこそどうなったか。きっと帰る気力すら失い、スタジアムでずっと(追い出されるまで)座り込んでいたに違いない。
 私にとっての鹿島の今シーズンは、リーグというよりは、完全にACLであった。全試合をTVで生観戦したし、スタジアムでの鹿島戦の観戦計3回のうち2回はACL、しかもその一方は上海まで行ったわけで。今日の試合で勝ち進んだ後、9月・10月のアウェイ戦も行くつもりで予定を考えていたし、11月の決勝も当然行くことを想定していた。にも関わらず、こんな形でこんな早くに終わってしまうとは。もちろんこの後もリーグは続くし、ナビスコも天皇杯もあるわけだが、私の中ではもう今シーズンはある意味終わってしまったようなものである。リーグ3連覇すればそれは素晴らしいことだし、他のカップ戦もとれればすごいと思うが、仮にそうなっても、今年に関しては「アジアが取れなかった」という思いしか残らないのではないか。
 こうして“終戦”したのを機に、まだ早いのは十分承知の上で、今シーズンを振り返ってみると、今年の鹿島の試合は正直なところあまり楽しめなかった。試合の内容がとかではなく、受け取るこちら側の問題でである。ACL・ホームの水原戦は大一番の前で食事も満足に楽しめなかったし、リーグのG大阪戦も強豪とのアウェイ戦で緊張感が高まり、試合を楽しむという心境ではなかった。もちろん得点のシーンや勝った瞬間、試合後のしばらくは嬉しいわけだが、それ以外はそれこそ今日の試合のように、試合前は期待と不安と緊張、試合中は歓喜と落胆と賞賛と怒気とが入り交じった、ある意味尋常ではない精神状態なのであって、楽しい・気持ちよいという気分とはほど遠い。
 もともと好きで楽しいから見始めたはずなのに、特定のチームに入れ込んでいくうちに、試合自体を全く楽しめなくなってしまう。それでもスタジアムに通いチームを応援することはやめられない。サポーターというのは総じてそういうものだと書かれているのを以前何かで読んだ覚えがあるが、「楽しい」という本質が失われてしまった時点で、やはり何かがおかしいようにも思えてくる。そう考えると、この“終戦”をきっかけとして、一旦アントラーズとの間に距離を置いた方がよいのかもしれない。この後のリーグの試合はしばらく観に行かず、TVでも(少なくとも生では)観ない。また改めて試合を楽しめるようになるまで、しばらく間を空けた方がよいようにも思える。
 幸いなことに、今の私にはもう一つのチーム、セレッソ大阪がある。セレッソの試合の方は、そんなには入れ込んでいない分冷静に観られるし、また中身も特に攻撃面を中心に実に楽しいものである。若くて生きのよい選手が多い分、またチームとしての完成度が少々低い分、成長を見続ける楽しさもある。今シーズンはこの地元チームに軸足を置くことで、サッカーそのものの楽しみを改めて思い出すことが出来ればと思う。そしてその楽しみを、出来れば今シーズンの最後までに取り戻した上で、鹿島の3連覇となる試合を、心の底から楽しく観戦出来るようになってくれればよいのだが。
 しかしそうなったときに、もしもセレッソの昇格or優勝決定試合と鹿島のそれとが重なってしまった場合には、いったいどちらを選べばよいのだろうか。まだまだ先の長いシーズン、あくまで仮定の話だけれど、実に判断が難しいではないか。

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2009年6月20日 (土)

本日の購入CD@Tower梅田マルビル店

 仕事の前に立ち寄ってさっと購入。時間もなかったので1枚のみ。

○「Black & White」高野寛
 久々のニューシングル。全くもって(良い意味で)高野寛節。タイトル曲は、亀田誠治氏プロデュースとのことだが、彼の色はあまり感じられず、むしろ昔の高野寛の雰囲気を強く感じさせるような。このあと出るらしいアルバムも、大いに期待したいものである。

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2009年6月15日 (月)

リアリティとファンタジー

 昨日の試合のことがなんとなくまだ頭に残っていたのだが、ふと「もし鹿島だったらどうしただろうか?」という疑問が浮かんできた。アントラーズの場合、あの試合をどうやって終わらせたのだろうかと。
 昨日の状況をあてはめてみるならば、開始早々に曽ヶ端が相手FKを倒して一発退場(岩政がつききれなかったという意味ではありそう)、この場合はDFではなくFW興梠を下げて4バックのままとして、うまくいかない試合展開にいらだった小笠原が2枚のイエローで退場(昔のオガサなら十分ありそうだ)、なんとか前半を乗り切った後、本山に代えて新井場を左サイドにいれ、パクをボランチに上げて4-2-2に。2点目が取られた後に前線のマルキと野沢が個人技で頑張り、奪ったFKを上がった岩政が押し込んで1点差。疲れた内田に代えて前線に高さのある田代を入れて、青木を右サイドに。勢いづいて押し上げて攻め続け、切れ込んだ新井場のクロスに飛び込んだ青木がオウンゴールを誘って同点。…という展開だったとして(十分ありそうだし、きっちりイメージ出来るのが面白い)、その後どういう試合をするだろうか?というところである。
 …などという空想をしてみたのは、昨日のゲームについての石神のコメントが興味深かったからだ。彼は「まずは勝点1を取って、そこからカウンターなり、セットプレーとかで点を入れて、勝点3を狙いに行くこと、最低でも勝点1を取るサッカーをしなければいけなかったと思う。」と語っているのだが、この内容がまさにアントラーズがやりそうなサッカーなのである。同点に追いついた後は、バックでしっかりと回し隙をみて田代にロングボールを当て、つぶされて得たFKでゴールを狙うか、あるいは相手の攻めを押さえたところで素早く前線にフィードし、マルキと野沢の速さでカウンターを決める、という感じだろう。そんな形で最後に勝ちきれるのが鹿島というチームの手堅さであり、そういうリアリティが鹿島出身(というかレンタルなのでまだ鹿島の選手だが)の石神の中にも根付いているに違いない。
 これと比較した時に、乾のコメントも興味深い。セレッソは「勝点1を狙うようなチームではないし、勝点3を取ってナンボ」と言っているのである。昨日も書いたように、セレッソはまさにそういうチームであって、守るのではなく最後まで攻め続けるところがあり、点を取られても華麗な攻めでそれ以上に取り返せばよいというような、ある種のファンタジーを追求しているようにも思える。昨日の試合でもそういう部分が出たのであろうし、これまで何度か優勝に近づいても手が届かなかったのは、最後のところで手堅さに欠けるような部分もあったためではないかとも思えるのである。
 観ている方としてはファンタジーのある試合の方が楽しいし、チームとしてもファンタジーのあるゲームを目指しているのだろうが、それでも結果が出なければという部分はあるので、ある程度はリアリティも追求されなければならない。そこの間のバランスをどうするかによって、リアリティをベースにファンタジーを追求するアントラーズのようなチームと、ファンタジーを追求することでリアリティを得ようとするセレッソのようなチームとの違いが生まれるのだろう。もちろんどちらが良いということではないのだが、長くアントラーズを観てきた立場としては、セレッソにはもう少しリアリティを考えてほしいとも思うのである。でないと、長くて厳しいJ2リーグを勝ちきれない気もするのだ。
 そういう意味では、リアリティが選手に染み込んでいる鹿島から来た、石神や羽田の役割に、今後期待していきたい。昨日の試合なども、もしも羽田が残っていたならば、最後の場面でもう少し試合を落ち着かせることが出来たのではないか…とも思ってしまうのだけれども。

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2009年6月14日 (日)

逆境で得たもの:C大阪vs富山

 サポーターにとって一番熱狂する試合というのは、圧倒的な攻撃で大量得点を奪って勝つのでも、完璧な守備で固く勝つのでもなく、退場者を出しリードされた苦しい状況をはね返し最後に逆転して勝つ試合で、さらに審判の微妙なジャッジがあればなおさら、というのをどこかで読んだ覚えがある。確かに過去を思い起こしてみても、これまでに一番興奮した試合は、2001年のチャンピオンシップ第1戦・磐田vs鹿島、少々怪しいジャッジで隆行が退場、GKへのチャージとも取れるプレイから中山が得点し、当時圧倒的な強さを見せた磐田に2点先行されてもう絶望的だと思ったところからの、秋田の魂のヘッド、そして途中出場の平瀬が決めて追いついた試合である。あの2点目が決まった瞬間は、完全に我を忘れて叫んでいた。…などと古い話を持ち出したのは、今日のセレッソの試合は、もしも勝っていたならば、そういう「心に残る試合」になりそうだったからである。
 セレッソは、香川が代表から戻り、乾とマルチネス、チアゴも復帰。カイオはいないものの、久しぶりにベストと言えそうなメンバー。これなら久しぶりに気持ちのよい試合が観られるかと思いきや、試合開始早々から非常に厳しい状況に追い込まれる。セレッソの攻めをクリアしたボールが、一人残っていたディフェンスの裏へと流れていき、守りを振り切ってゴール前へと入り込んだ相手FWをGKキムが倒してしまい、一発レッドで退場。急遽羽田に替えてGK多田を入れるが、PKをきっちり決められて先制を許してしまう。1人減ったセレッソは、守備ではうまくスペースを埋めきれずボールを回されてセカンドボールを奪われつ続け、攻めでも枚数が足りないためはね返されてしまう。そんな状況にストレスが溜まったのか、マルチネスが不用意なファウルを繰り返して、2枚のイエローを受けて退場に。9人という厳しい状況になるが、なんとか前半は失点せずに折り返す。
 後半セレッソは、4-2-2という陣形にして、前の乾・香川に攻めを任せるような形。もうこれしかないという状況に追い込まれたからか、乾・香川の個人力が発揮されて、セレッソの攻めはぐっと良くなる。人数が少ないながらも何度かゴール前まで攻め込むも、やはり枚数が足りない分いい形にまでは至らない。落ち着いて繰り返し攻めていればいつかは…と期待したあたりで、ディフェンスラインからボランチへのミスパスを奪われたところからのCKで、一旦ははねかえしたところをミドルで決められて2失点目を喫す。11人対9人で2点差、しかしセレッソはあきらめずに攻めの姿勢を続け、CKから(かな)のゴール前の混戦からチアゴが決めて1点差。2枚目のイエローで相手が一人退場した後も、ボランチを減らしてFW西澤を投入して攻め続け、乾や西澤がフリーでシュートするチャンスをつくるも、相手GKに阻まれる。それでも攻めの姿勢は崩さなかったのが奏効して、ゴール前での混戦に詰めた黒木が押し込んでついに同点に。ここから守りを固める手もあったものの、イケイケのセレッソは圧倒的に攻め続けて何度かチャンスをつくるも決めきれない。完全に前掛かりになってしまったところで、試合終了直前に相手のカウンターを受け、枚数が少なく守りきれない状況の中で痛恨の失点をくらう。最後はロングボールを放り込み続けるも、追いつくことが出来ずに試合は終了してしまった。
 失点&退場につながった試合開始直後の甘さ、さらなる退場を呼び込んでしまったマルチネスの問題が大きいのは言うまでもない。そのためにゲームは非常に厳しいものになってしまったわけで、そこは大いに反省する必要がある。しかし、そこから9人で同点に追いつくまでの攻めの姿勢は評価してよいのではないか。正直これまでセレッソを観てきて、一番気持ちが入ったというか、初めて一緒になって“戦えた”試合だった。同点になった後に手堅く守りに入らなかったことも問題にされてはいるが、あくまでも攻めて勝とうとするのがセレッソのスタイルであるし、あの流れからすれば勝ち越せる可能性も十分に考えられたわけで(実際惜しいチャンスもあった)、あれはあれでよかったと私は思う。あそこからも攻め続けたからこそ、スタジアムの観客も一体となって盛り上がれたわけだろうし。
 今日結果的に勝ち点をとれなかったことは、今後大きく響いてくるかもしれない。しかし、厳しい状況ながら一時は同点まで盛り返せたこと、そしてその後も勝ちを目指して攻め続けたことには、勝ち点をとれなかった以上に得たものがあるように思う。どんな状況になってもセレッソの形を貫こうという姿勢、それがみられたことには大きな意味があったのではないか。少なくとも私個人にとってはそうであり、これまで以上にセレッソというチームを好きになれたような気がする。

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2009年6月11日 (木)

Twinkle Love-Live@茶屋町

 昨年も観に行ったイベントライブへ。去年は西梅田茶屋町の両方を観たのだが、今年は都合により茶屋町のみ。
 会場のNU茶屋町のテラスに1年ぶりに行ってみると(NU自体は何度も行っているが)、去年は取り壊し前の建物が残っていた再開発用地に、すでにビルの1棟は建物が立ち上がっており、手前側でも地下を掘り下げて基礎の部分を工事しているという。1年でこんなに景色が変わるとは。来年はきっと目の前はビルの“壁”になっているに違いない。そうすると、このテラスも全然面白くない風景になりそうだが。

 一組目はSafariiというグループ。ハワイのレゲエをやっているという、女性vo+男性vo+男性Rap&gというコンビ。レゲエ風味はあるものの、全体としてはボーカルとラップが混ざる今風のJ-Popという感じで、中盤のギター弾き語りの曲はまあ悪くはなかったが、その他のバックトラックを流しての曲は私にとっては今ひとつ。良く言えば聴きやすいメロディ&リズムだが、悪く言えばひっかかりのない曲で、詞も今風の分かりやすいもの。どうもこういうのは私にはダメらしい。
 二組目はaluto。男性vo&gに女性vln&choという一風変わった組み合わせだが、これがなかなか面白い。とはいえ、バイオリンを鳴らしている時は歌えないのでコーラスの厚みには欠けるわけだが、その分バイオリンがボーカルのバックで歌っているので、単なるバッキングとも違うし、かといってコーラスでもないという、少々不思議な感じ。ボーカルとバイオリンが重なりあう、比較的普通のポップス的な曲も悪くなかったが、歌とバイオリンが交互にフレーズを奏でる、昔ながらの形式の曲(そういうのを何と言うのだったか)の方が、ある意味聴き応えがあった気もする。確立した型といいうのは、やはり強いものだなと。
 三組目は、シカゴプードルというバンド。vo&key+b+perにサポートのgという組み合わせ。関西を拠点に活動していて、最近メジャーデビューしたとのことで、ファンと思われる女性層がかなりいた。曲は今時少し珍しい(?)直球のポップスで、聴きやすいメロディにストレートな歌詞という感じ。悪くはなかったのだが、どうも音が弱い印象。今日はアコースティックということで、通常dsのところをper(カホーン)にしているのもあるのだろうが、特にkeyの弱さと手数の少なさが気になった。もっとがんがん弾けば、音に厚みが出て、リズム的にもぐんぐん前に進むだろうにという気もしたのだが。その辺はあえて押さえているのかもしれないけれども。

 最後は、本日の私のお目当てであるコトリンゴ。アルバムは一通り聴いているのだが、ライブで観るのは初めて。第一印象は、とにかくピアノが上手い。繊細なタッチだけれどきっちりと音は鳴っていて、歌いながらでもかなり複雑なフレーズを弾きまくる。前のバンドでkeyが物足りなかった分を、補って余りあるくらいである。今年観たライブの中では、一番の新しい発見で大きな収穫だったと言えよう。
 技術の高いピアノ弾き語りで、柔らかい声質、少し不思議な感じもする歌詞…となると、どうしても矢野顕子さんがイメージされる部分があり(さらにいえば坂本龍一プロデュースだし)、実際最新アルバムの音はそういう印象があったのだが、今回ライブで聴いて矢野さん並みに面白いと思うと同時に、大きな違いも感じた。矢野さんの場合は、ボーカルとピアノが一体となっているわけだが、コトリンゴの場合にはボーカルがより透明感があり(良い意味で)力が抜けている分、ボーカルとピアノがある意味で違う世界のように分離して聴こえて、かつピアノの方がより活き活きと響いているような気がしたのである。とはいえ、ボーカルが弱いわけではなく、歌詞はしっかりと届いてくるのであり、ボーカルが落ち着いていてあまり動かない分だけ、ピアノの動きがよりはっきり“見える”というか。耳は一応ボーカルを聴いているのだが、その実バックのピアノについつい“焦点”を当てて聴いていて、ピアノに耳が奪われるという感じ。本当に面白いアーティストである。
 曲は、後で私が確認出来た範囲では、1stアルバムから「hedgehog」「こんにちわ またあした」「tiey tiey tea」、最新の2ndアルバムから「おいでよ」「だいすきなひと」をやっていたと思うのだが、1stの様々な音色が重ねられたサウンドや、2ndのリズムがより強いバンド的な音とは全然違うのだけれど、ある意味弾き語りの方が彼女の曲&ピアノの面白さがより前面に出る感じで、良いのではないかとも思った。とはいえ、これだけのピアノを聴いてしまうと、一度はバンドで観てみたいとも思ってしまう。それこそ矢野さんのトリオのように、バックがついた時には素晴らしいインタープレイが聴けるのではないか?と期待してしまうのである。基本は弾き語りでのライブが多いようだが、一度そういうライブが観られないものか。

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2009年6月 7日 (日)

Mitsuru Kobayashi x SOLID☆LOVE@心斎橋soma

 …というライブに足を運ぶ。e+で募集していた招待に当選したのである。どうもJazz Funkのバンドということだし、行ったことのないライブハウスなので、行ってみようかなと。
 somaというライブハウスは、繁華街のビルの地下にあって、大きめのスタジオという印象のハコ。立ち見なら200人くらいが入る感じ。そこにお客が100名強入っている。このバンドであるが、as,flの小林氏とts,tb,tp*2というホーンセクションに、g,key,b,dsというリズムセクションから構成されている。
 ホーンセクションは結構切れの良い音を鳴らしていて聴きごたえがあるのだが、それに比べてリズムセクションがどうも弱いなというのが第一印象。ファンクに必要不可欠な、思わず体が動いてしまうようなグルーブがあまり感じられないのである。特にこういうタイプの音の場合、リズムの肝はベースなのだが、比較的淡々と弾いていてかつ音量的にも弱く、どうも“来ない”のだ。keyもdsも含めて、上手い演奏なのだが、クセというか個性があまり前面に出ていないというか。リズム体が延々と演奏しているだけでも気持ちよいのがファンクだと思うのだが、その辺が何か足りない。
 と思っていたのだが、中盤で女性ボーカルが入った演奏になって、若干印象が変わる。歌もののバックとして聴くと、ツボを押さえたなかなかよい演奏に聴こえるのである。ここまでボトムのリズムの部分に耳が行ってしまっていたのだが、そうではなくてトップのボーカルなりホーンなりに意識を当てて聴くと、これはこれで楽しめる。と聴き方がシフト出来てからは、後半に再びインストに戻ってからも、ホーンセクションの切れの良さと個々人のソロを中心に、なかなか楽しむことが出来た。最後になるにつれて、演奏者のテンションも上がり、前半は物足りなかったリズム体もより強くなった印象で、観客も盛り上がっていて、なかなか楽しめるものだった。
 曲としても、アップテンポで盛り上がるもの、細かいテクニカルなフレーズをきっちり合わせるもの、ミディアムやスローで聴かせるものなど、バラエティはあったのだが、どちらかというとポップス的な感じの曲が多くて、ジャズやファンクを強く感じさせるものはあまりなかったのは、少々残念だったのだけれども。このバンドは、多分、ジャズファンクというよりは、ホーンがメインのポップ・インストという感じで捉える方がよいのかもしれない。

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2009年6月 6日 (土)

(本日ではないが)購入CD@amazon

 DVD付のが「限定予約生産版」となっていたので、amazonで予約したのだが、Towerに行ってみたらきっちり限定版が売っているではないか。だったら店で買った方がよかったのに。それはさておき。

○「Re-clammbon 2」クラムボン
 amazonから届いた後、ばたばたしていて聴けていなかったのだが、本日Towerでかかっているのを聴いて驚いた。思っていた以上に、すごい音なのである。家に帰って手持ちのをきちんと聴いてみると、改めてこれは素晴らしいアルバムだなと。「Re-clammbon」の1作目は、もともとバンドサウンドだったものを、ポスト・プロダクションに凝ることで、また一味違う雰囲気を纏わせたようなアルバムという印象だったのだが、今作は生っぽいバンド的なサウンドで、オリジナルとは違う世界をつくり出しているのがすごい。ある意味、オリジナルよりもライブ的な活き活きとした音になっているので、勢いがあり聴いていて実に楽しい。まあ、彼らはライブでは常に元とは違う音で楽しませてくれていたのだから、それがアルバムに結実したという意味では、別に驚くべきことではないのだけれど。
 聴いていると、このアルバムの生の音を、ぜひライブで体験したいと思ってしまう。…が、アルバム発売ツアーの大阪公演は6/4に終わってしまっており、後の祭りである。いずれにせよその日は用事があったので行けなかったのだが、それにしてもくやしい。アルバムにあまり期待していなかったから、まあいいやという感じで事前にチケットとスケジュールを押さえなかったのが、大変残念である。やはりこの人達のやることからは目を離してはいけないようだ。毎年恒例の夏の野音@東京&大阪があればよいのだけれども。

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2009年6月 3日 (水)

悪いなりにも:C大阪vs東京V

 平日のJ2リーグ。昼間は暖かかったのだが、夜になるとまだ寒い。試合の方も若干寒い印象ではあったが、それでもなんとか追いついて勝ち点1を確保したのは、悪いなりにも最低限の結果を出したといえるだろうか。
 セレッソは、香川を代表で欠き、さらにはチアゴ・マルチネス・カイオという外国人トリオも不在。そのためか、どう攻めたいのかがみえない。前半しばらくの間は前線にボールを放り込むだけで、中盤から組み立てるという感じがない。徐々にスペースに走った両サイドや、裏に抜け出した小松がボールを受けられるようになるけれど、最後のところで良いクロス/シュートが打てない。そんな中でも、素早くリスタートしたボールを小松が前に運び、乾がクロスに合わせて1点を先制して、前半は終了。
 後半になると、ヴェルディが往年のパスサッカーで攻め込んでくる。とにかく全員が動き回って、スペースに動いてボールを受けることで、相手のプレッシャーを受けることなくうまくボールを繋いでいくのは見事。そんなパス回しから、すっと裏に抜けた大黒がクロスに合わせて同点に追いつく。その後も小気味よいパス回しで、セレッソの選手達を動かし続ける。そして、ふっとコースが空いたところでミドルを打たれて逆転されてしまう。
 追いつこうとするセレッソは、中央をこじ開けようとするらしい攻めが出てくるが、相手ディフェンスがなかなか越えられない。スペースに動いてノンプレッシャーでパスを受けるヴェルディに対して、セレッソは基本足元でのつなぎで、すぐに相手が詰めてくる。香川やカイオなら、プレッシャーを受けてもボールを保持し、個人技で抜きさってチャンスをつくれるのだが、今日はなかなかそうはいかず、つぶされて奪われることが続く。それでも繰り返し攻め続けて、ペナルティエリア付近で競り合ってこぼれたボールを素早く中央に送り、これに黒木が頭で合わせて同点。その後のセレッソはイケイケ状態だったのだが、石神からの絶妙なクロスに誰も合わせきれない、ゴール前でフリーで合わせた西澤のヘディングは力なくGKに抑えられるなど、あと一歩が足りず逆転には至らず。引き分けで終了する。
 動いてスペースで余裕をもって受けるヴェルディと、足元で受けてプレッシャーがかかる中を抜けようとするセレッソの、攻めの形の違いが際立った試合だったと思う。内容だけみればヴェルディの完勝、セレッソの得点はファウルや競り合いで出来た一瞬の隙をするどく突いたものであって、相手が集中していれば守り切られてしまった可能性も高い。まあ、そこを逃さないあたりは、少し“強豪”的になってきたと言えるかもしれないが。全体として、動いてスペースで受けてつなぐヴェルディの攻めの方が効果的にみえるわけだが、セレッソの場合にはあえて中央の厳しいところを抜ける方がよいということなのだろうか。個の力が強くコンビネーションも良いカイオ・香川・乾の組み合わせはそういう方が向いているようだが、このコンビがいない時にはまた別の攻め方をした方がよいようにも思うのだけれど。

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