2009年12月 1日 (火)

いよいよ大詰め

 2009シーズンもいよいよ終盤となり、優勝を巡る熾烈な争いが続いている。
 J1は、足踏みしていた鹿島を一度は追い抜いた清水や川崎が取りこぼして、再び鹿島が首位に立った。一方J2では、昇格を決めた首位セレッソと2位ベガルタが直接対決。初めてテレビでセレッソの試合を観戦し、悪さが目立つ良くない内容ながらもなんとかスコアレスのまま試合が進むが、ロスタイムに痛恨の失点、首位を明け渡してしまう…というのが先々週末のこと。首位を取る/明け渡すという違いはあるが、自分が応援している両チームともが優勝争いをしているというのは、大変ありがたい。

 で、残り2節となった大詰めの先週末。鹿島はホームで3位ガンバと直接対決、負ければ勝ち点で並ばれ得失点差で抜かれるという大勝負である。今季カシマにはほとんど足を運んでおらず、ファンクラブの招待券がまだ残っていたので、ここは思い切って行ってみるか…と思っていたのだが、諸事情によりあきらめ、自宅でテレビ観戦に。試合開始直後から鹿島が圧倒的な攻撃を見せ、ガンバはほとんど何も出来ない状況となるが点は奪えず、半分過ぎから徐々に盛り返されて、拮抗したまま前半は終了。後半はガンバのリズムで始まるものの、中盤でのプレスからの速攻で鹿島が立て続けに2点を奪取。ガンバの個人技で1点返されるものの、先に得点した野沢・興梠のコンビで3点目。その後はガンバの攻めをがっちり押さえつつ、裏を突く速い攻めからさらに2点を奪い、鹿島の完勝で試合は終了。プレッシャーのかかる試合で、ここまでの内容と結果をみせるとは、さすがと言うしかない。

 セレッソの方は、ホーム最終戦で岐阜と対戦。シーズンチケット持ちとしては行くべきところだが、鹿島の方に気持ちが入っている分、(申し訳ないが)まあいいや…という気分であった。ちょうど友人夫妻が近くまで遊びにくるということなので長居公園で待ち合わせると、当然ながらスタジアムからの歓声が聞こえてくるわけだが、それよりもお子さんの可愛らしさの方にひかれて、結局足は運ばず。後から知ったところでは、船山が2列目で先発し2ゴールというので、見ておいた方がよかったなあ…という気もしないでもなかったが。

 という先週末の試合を経て、いよいよ今週末は最終節である。セレッソの優勝も気にはなるが、なんといっても鹿島の3連覇がかかる対浦和戦@埼スタが重要である。1999年以降の優勝決定試合は全て現地観戦しているだけに、今年は一時期鹿島絶ちをしていたことも忘れて、ぜひ行きたくなってしまうわけだが、チケットはすでに売り切れ。かつその日の昼間は仕事の用件で東京にいるものの、夜に大阪で用事があるので昼過ぎには戻らなければならないという状況。
 観戦歴10年にしてついにあきらめざるを得ないか…と思っていたのだが、思いがけず大阪での夜の用事がなくなったので、オークションサイトをあたってみると、偶然というか幸運というか、そう高くない金額で見事に落札出来るという。これはぜひ観ておけという思し召しに違いない。
 優勝がかかった埼スタでの対浦和の最終戦といえば、2003年の2ndが思い出される。試合中に3〜4チームの間で優勝が行きつ戻りつし、鹿島の手中に収まるかと思ったところ、ロスタイムに同点に追いつかれて逃した試合。その時私はスタジアムにはおらず、友人の結婚披露宴−それこそ先週末に会っていた夫妻だ−で京都にいたのである。宴の最中も(大変申し訳ないが)携帯で試合経過をチェックし、これはもう大丈夫…と思って安心していたら、夜になって結果を知り愕然としたのを覚えている。
 それから6年。関東に住んでいたのに関西におり埼スタに行けなかった2003年に対して、今年は関西に住んでいるが関東にいて埼スタに行けるという、全くもって逆の状況。ということは、結果もきっと逆の形、つまり鹿島が優勝するに違いない、と思えてくる。件の結婚披露宴の友人夫婦とこの週末に会ったのも、偶然ではなくて何かの符合なのではないだろうか。
 週末が楽しみで仕方がない。

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2009年11月 8日 (日)

攻め切って昇格掴む:C大阪vs草津

 他チームの結果に関わらず、勝ちさえすれば自力で昇格を決められる試合。いよいよこの日がやってきた。勝利そして昇格を期待する人々が2万人も集まり、ゴール裏とバックスタンドの自由席はほぼ埋まる形に(メインスタンドはスカスカだったのだが…)。サポーターも気合いが入っていて、試合開始前から盛り上がっている。最高の雰囲気の中で試合が始まった。

 スタメンであるが、マルチネスが復帰して船山はサブ、羽田が一つ上がってボランチのコンビを組み、ディフェンスラインにはチアゴも復帰。怪我持ちの香川はベンチスタートで、前線はカイオ・乾・小松という組み合わせである。キックオフ直後から勢いよく動き回るセレッソが、いきなりチャンスをつくる。ボールを持った酒本が上がり、素早く前線のスペース目がけてサイドチェンジ、そこに走り込んできた乾がワンタッチから見事なループシュートを決める。セレッソの十八番ともいえる素早い攻めで先制すると、その後もセレッソのペースが続く。最終ラインを上げて、高い位置から積極的にプレスをかけ、奪ったボールを素早く前にサイドにと展開する形。良い時のセレッソの攻め方である。効いていたのがボランチに入った羽田のプレイで、鋭い読みからの早い動き出しで相手の攻めを確実に摘み取っている。そうして奪ったボールを展開するマルチネスの動きもよい。サイドの二人も積極的に上がり、前線のカイオと乾も動き回って相手ディフェンスをかく乱する。小松は今ひとつボールが収まらず裏への抜け出しも合っていなかったのだけれど。そんな攻めの中で、ペナルティエリア内でボールを受けたカイオ(だったかな)がうまくボールを戻し、そこに走り込んできたマルチネスがミドルシュートを決めて、2点目。いいリズムを保ったまま、前半を終了。
 後半もセレッソのペースだが、なかなか追加点は奪えない。という状況をみてか、今ひとつ役目を果たせなかった小松に代えて香川が登場。すると、1点目とは逆の形で、左サイドを上がった石神からの逆へのクロスが走り込んだ乾の足元にぴったり合い、落ち着いてシュートを決めて3点目。直後に、香川から(だったかな)のボールを受けたカイオが、相手DFにつかれながらも放ったシュートが弾かれたところに、乾が詰めて見事なハットトリック。さらにボールを持ち上がったマルチネス(だったかな)から送られたボールをまた乾が決めて5点目を奪う。この場面では、正面にカイオ、左に香川がいたのだが、ボールは右の乾に出されるという。本日大当たりの乾の方が、確率が高いと思ったのだろうか。乾の活躍に触発されたのか、香川も積極的にゴールを狙い、一度はヘディングで決めるものの、ファールでノーゴールとされて大いに悔しがる。その後、カイオに代えてベテラン西澤、マルチネスに代えて船山を入れて、しっかりと試合を締めにかかる。この後も香川から西澤への見事なパスが何度か出されるのだが、西澤はうまく裏に抜け出せず、またボールも足につかずに、シュートが打てない。それでも危ない場面はほとんどつくられないままに、試合は終了。セレッソらしい攻撃サッカーで、J1昇格を決めた。

 勝てばよいのだから、前半2点取った後はそう攻める必要もないと思ったのだが、それでも攻め続けるあたりは、まさらにセレッソという感じである。とはいえ、危ういながらも攻め込んだというわけではなく、守備が安定していたからこそ安心して攻められたということなのだろう。これまでは、どんなに攻めてリードしていても、守備が不安定でヒヤヒヤする場面が多かったのだが、守備の安定感が高まったのが今季(特に後半)のセレッソの良いところではないか。この辺は、藤本の活躍が大きいように思う。また、中盤での守備力の向上も大きかった。マルチネスは攻めるが守りもしっかりやるし、彼の怪我の間を担った船山も攻撃と守備のバランスが実に良かった。特に船山のところでボールを奪われることは、ほとんどなかったのではないか。また、今日の試合には出なかったが、黒木の果たした役割も大きい。
 攻めでは何と言っても香川・乾のコンビである。この二人がはまったときの攻撃力は、そう止められるものではない。これにカイオがからむ時の迫力は、かなりのものがある。とはいえ、このトライアングルが欠けた時のパーツは、若干物足りないものがあったのだが。小松は良い時と悪い時で波があるし、西澤は今日の試合でも見られたようにさすがに衰えは隠せない。その部分を埋めたのが両サイドの攻め上がりで、開幕当初は前への突破が物足りなかった左の石神がしっかりと攻め込むようになり、右の酒本は状況を読んでの冷静な上がりをみせていたように思う。これら前線の選手が素早く上がったときの攻めは、実に気持ちよいものがあった。相手が守りを固めてしまうと攻め手に欠ける部分はあったものの、(一応)格上が多いJ1に上がれば、逆にカウンターが効果的に決まるような気もする。
 まあ、J1でも通用するかは、守備に関しても、攻めに関しても、現在のメンバーが来季も残ればというのが前提条件にはなるが。他からの多数のオファーがある香川はもちろん、前線で走り回るカイオや、鹿島からのレンタルの石神・船山あたりの去就も、かなりの影響を与えると思う(鹿島サポでもある立場としては、経験を積んだ彼らに戻ってきてほしい気持ちもあるけれども)。

 来季の展望はさておき、こうして2年間見守ってきたチームが、J1に復帰するというのは、大変嬉しい。これで来季は地元でJ1という国内最高峰のリーグの試合が楽しめることになるし、さらには鹿島との試合が観られる。その時に、私はいったいどちらのサイドで観ればよいのか、つらくも楽しい悩みである。
 とはいえ、セレッソに感情移入は出来るようになり、試合も大いに楽しめるようになったものの、J1復帰の喜びは、一昨年・昨年の鹿島の優勝の時の突き抜けるような感動に比べれば、若干物足りない感もあり、そういう意味では私が心からサポートしているチームは、やはり鹿島だということなのかもしれない。セレッソの昇格もようやく決まったことだし、ここからは鹿島の3連覇に向けての、厳しいけれども挑みがいのある挑戦を、応援したいと思う(が、スタジアム観戦は出来るものか…)。

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(左:試合開始前のゴール裏。桜色に染まる)(右:後半開始時のピッチ)

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(左:昇格を決めて輪になって喜ぶ)(右:バックスタンド前を歩く選手達)

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(左:選手達を迎えるゴール裏)(右:引退を告げる西澤(中央奥側))

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2009年8月22日 (土)

気分は晴れず苛立ちはつのる:C大阪vs水戸

 家を出る直前に大変腹立たしいメールが届き、おかげで怒りを抱えたままスタジアムへ。今日はゆっくり寝て、部屋の掃除をして、のんびりして…と気持ちのよい週末だったのだが、1本のメールのせいで完全に流れが変わってしまった。メールを出した相手を殴り倒したいような気分だったので、その怒りをスタジアムで晴らそうとするが、試合内容はすぐれたものではなく、ゴールですっきりすることもないままに、試合が終わってしまった。全てあのメールのせいだ、とも言いたくなる。

 セレッソは、左サイド石神が出場停止で尾亦、右サイドは平島、ボランチは濱田と、メンバーを変えてきている。その辺がどうかと思ったが、出だしはそう悪くはない形。マルチネスを起点に組み立てるも、最後のところで中央を個人突破しようとするシーンが多く、いい形のシュートには至らない。サイドの選手、特に尾亦がいいタイミングで上がる機会が多かったのだが、なかなか使われないという。そのうちに水戸の守備がぐっと固くなり、前線の選手は完全にマークされ、中盤にもプレスがかかって、なかなかボールが回らなくなる。ミスパスや強引な攻めから奪われる機会が多くなり、そこからカウンターを食らい始める。何本かあぶないシュートを打たれるが、GKキムがファインセーブをみせる。セレッソもサイドを使った攻めが出てきてチャンスをつくるが、こちらも決められずに無得点で前半は終了。
 後半に入ると、怪我のマルチネスに変わって黒木が入る。そのためか中盤からの展開力が落ちて、ボールもキープ出来なくなってきて、奪われる場面が多くなる。なんとかゴール前まで持ち込めても、カイオ・乾・香川の前線コンビは前半以上に中央狙い・個人突破になりがちで、人数をかけて守る水戸守備陣に抑えられてしまう。スルーパスも狭いところを狙うものだからなかなか通らない。チャンスになるのはサイドを使ったときくらいなのだから、素早く右に左に展開すればよいものを…と思うのだが、俺がなんとかしようと躍起になっているのか、周りがあまり見えていないようである。前線の個人志向が中盤にも伝播したのか、ボランチもプレスを一人で交わそうという動きが出てきて、そんなプレイから奪われて速攻を食らい、速い展開から決められて失点。その後小松を入れて4-4-2として前線を増やして攻めるも、やはり中央個人志向は強く、コンビネーションで崩す感じではない。それでも攻撃力に勝る分、何度か決定的なチャンスをつくるも、相手GKやDFに守り切られて決められない。最後はロングボールでパワープレイに徹するが、結局得点は奪えずに敗戦してしまった。
 全体として、もっとシンプルにプレイするー空いたスペースを狙うとか、フリーな選手に送るとかすればよいのに、なぜか難しく難しくプレイしているようにみえるのである。もちろん難しいところを抜いた方が点の可能性は高まるけれども、それがうまくいかないのならシンプルに切り替えるということが出来ないものか。一方の水戸は、守りは厳しくしつこく、攻めは速くてシンプルに、と徹していたように思う。その点が勝敗を分けたのでは、とも思えるのだが。

 という感じで、先の鹿島戦に引き続いてすきっとしない内容が続き、試合前の苛立ちも解消されないままで、さらに残暑のせいもあって、すっかり気分の悪い夜を過ごすことになってしまった。この怒りと憤りとやるせなさは、いったいどこにぶつければよいのか。

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2009年8月19日 (水)

ふがいない負け方:神戸vs鹿島

 鹿島の観戦はリハビリ中ではあるのだが、やはり関西に来るとなると、行ってみたくはなる。とはいえ不安もあり、行くべきかどうか悩んだのだが、仕事のついでもあったので、行ってみることとした。鹿島の試合をスタジアムで見たのは5/24以来、約3ヶ月ぶりである。
 しかし、試合の方は、あまりにふがいなく、なんとも言葉のでない結果であった。開始30秒で失点してしまい、動揺したまま押される時間が続く。前半途中くらいから鹿島がリズムをつかみ、何度もチャンスをつくるのだが、決定的な場面でも決められない。後半も引き続き鹿島が攻め続けるが、最後のところで神戸に体を張って守り切られる。最後はパワープレイに徹してボールを前線に送り続けるも、結局決められずに1-0で敗戦。
 失点シーンは、鹿島CBのつまらないミスに私には見えた。キックオフ直後に放り込まれたボールを、岩政(だったかな)が不十分な体勢で無理に足に当ててゴール近くのラインを割ってしまい、スローインのボールを大岩(だったかな)がしっかりクリア出来ずに大久保の前にこぼしてしまうという。最初またはその後のクリアをきっちりやっていれば、何の問題もなかったと思うのだが。このあたりは、開始直後で集中していなかったのか、それとも伊野波に代わって大岩が入った影響だったのか。
 前半押されたところでも、中盤でつなごうとしつつも、鹿島の選手が動かない&神戸の選手が厳しく守るおかげで、出しどころがなく、横パスやバックパスが多かった。そこでもたもたしているうちに、ボールを奪われてカウンターを食らうという。ここも鹿島がもっとやりようがあったのではと。この辺、前線のマルキ、中盤の本山がいなかった影響もあるのだろうか。
 その後リズムをつかんでからの攻めはなかなかよく、特に新井場の左サイドに素早く展開してからの攻めは見応えがあったのだが、ゴール前にいいクロスを送っても、FWや走り込んでいたMFがことごとく決められない。バーに当たるなど、押しいチャンスはあったのだけれど。興梠も大迫も、シュートのところまではよかったのだが。あそこで決めていれば、確実に流れをつかめたと思うのだが。やはり決定力のあるマルキがいないためか。
 というふうにみると、最初の失点も含めて、鹿島の独り舞台というか、自滅という感じすらしてくる。こんなチームではないはずなのだが、夏場の疲れと故障者の続出でおかしくなっているようである。幸い直下のチームも軒並み負けたため、勝ち点差が変わらなかったのが不幸中の幸いだが、このままではかなり危ない気もする。
 あまりにふがいない負け方だった、それでも試合内容はそれほど悪くなかったことで、敗戦も比較的冷静に受け止めることは出来た。サバサバという感じである。それでも試合中は、良いチャンスにはつい手を叩いてしまうし、ファールなどには声を出してしまうし、空白期間があったとはいえ、やはりまだ熱くなってしまう。周りは全部敵サポだというのに。そういう意味では、まだ“熱病”は完治していないようである。さて、このあとはどういうふうに鹿島に接していけばよいのだろうか。

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2009年8月 5日 (水)

がっちり連勝:C大阪vs草津

 平日開催のナイトゲーム。試合開始頃のスタジアム上空が、夕日と雲の絶妙な組み合わせによって、不思議と桃色に色づいていて、実に美しい(こういう日に限ってカメラを持ってないとは残念)。空がセレッソカラーに染まるとは、幸先がよいなあ…と思っていたのだが、試合の方も見事に連勝を遂げたのであった。
 セレッソの先発メンバーは前の試合と変わらず、完全なベストメンバー。これならいい攻めがみられるだろうと思いきや、出だしは若干危うい流れで始まる。草津のFWに何度かディフェンスの裏を取られてしまい、GKと1対1に近い形をつくられてしまうのである。その後も草津は早い段階でロングボールをサイドに送って、そこからえぐってこようとする。それが難しくなると、今度はセレッソ守備陣の前で細かくパスを回して、穴を見つけて攻めようとする。昔のJ2は単なる放り込みかがちがちのカウンターかが多かったのだが、こういうのをみているとレベルが上がったなあという気がする。が、セレッソもきっちり組織的に対応して守ったところから徐々にペースをつかんで、前線の選手のコンビネーションで中央からサイドから崩しにかかる。惜しいチャンスもつくるのだが、決めきれずに前半は終了。
 後半セレッソはボランチを黒木から濱田に交代。相手の攻撃がそれほどでもないので、より攻撃力の強い濱田にスイッチしたという感じだろうか。そのボランチを起点としてボールが展開されるが、なかなかゴール前までは至らない。サイドの選手、特に左の石神がいいタイミングで上がっているのだが、マルチネスなどはそこを使わずに中央のカイオ・乾・香川へと送るものだから、そこでつぶされてしまうのである。これは悪い時のセレッソの流れだなあ…と心配していたのだが、左サイドでパスを受けた石神が早めのタイミングで速くて低いクロスをニア側に送り、そこに飛び込んだカイオが足先で見事に合わせて流し込み、ついに先制点を奪う。何度も上下動を繰り返した石神のプレイが実った得点といえるだろうか。その後にも、スルーパスに抜け出した香川が1対1の場面をつくるが、トラップが若干長くなってしまい、GKに止められてしまう。これが決まればかなり楽になったと思うのだが、そういうチャンスを逃した後は不思議とピンチになるもので、ここから草津の攻めの圧力が増して、セレッソは自陣に閉じこもらざるを得なくなってしまう。それでも粘り強く守り切って、1−0で試合は終了。
 得点力が売りのセレッソとしては、1得点というのは物足りない感じもするが、今日の試合はきっちりと守り切れたことを評価したい。押し込まれる場面もあったものの、守備陣は落ち着いていたので、それほど危ないと思う場面もなかった。また、これまでは先制しても攻めを急ぐ傾向があったのだが、今日は先制した後には中盤でゆっくりボールを回す場面もみられ、落ち着いて試合を進めていたのもよかった。なんというか、チームが少し成熟したような感じでもあり、大変嬉しいことである。

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2009年8月 2日 (日)

しっかり勝利:C大阪vs札幌

 私にとっては久しぶりのホームでの試合。鹿島の調子が悪い分、セレッソにはきっちり勝ってがっちり首位を守ってほしかったわけだが、見事に3対0で勝利。湘南が負けたために2位との勝ち点差は3となり、少しは楽になったと言えるだろうか。
 とはいえ、試合の出だしはあまりよくなく、早々に二度程相手FWに抜け出されて危ない場面をつくられる。一つはGKキムが飛び出して抑え、もう一つは外してくれたからよかったが、あれを取られていたら展開は全く変わっていたに違いない。それらのピンチをしのいだ後は、徐々にセレッソがペースをつかむ。今日の試合で面白かったのは、3バックのDFが頻繁にポジションチェンジをしていたこと。普段もそういうシーンは観られるのだが、今日は特に流動的で、3人の位置がころころと変わる。出だしはそのために抜け出されもしたのだが、そのうち相手についていく中で自然と位置が入れ替わり、安定した守備を見せていた。DF陣は横だけでなく前にも接触的に攻め上がっていて、ボールを奪った羽田がそのままペナルティエリア付近まで持ち上がり、そこからチャンスが生まれて、カイオのヒールパスを受けたマルチネスがミドルを決めて先制。その後も全体としてはセレッソが押して、前半終了近くに相手ディフェンスの裏にすっと抜け出した香川が決めて2点目をゲット。
 後半もセレッソは前半並みに攻める姿勢をみせて、ボールを素早く前に展開しようとするものの、中盤で奪われる機会も多くなる。そこから札幌に攻め込まれる時間も増えるが、守備陣が踏ん張って失点は防ぐ。2点勝ち越しているのだから、もう少し落ち着いてゲームを組み立てればよいと思うものの、このチームはとにかく攻め続けたいようである。ミスも多いが繰り返し攻めて何度か惜しいチャンスもつくり、そのうちに札幌の足も止まってきて試合は若干膠着気味となる。そんな中でふっと気が抜けたのか、セレッソの攻めを抑えた札幌DF陣がなにげなく前に送ったパスに、マルチネスが猛チャージをかけ、あわてて出した横パスがカイオの前に流れたところから一気に攻撃のスイッチが入り、裏に抜ける素早いパスに走り込んだ香川が決めて、ダメ押しの3点目を奪う。その後は選手も交代しながらペースを握って、しっかりと勝利を掴んだのであった。
 今日の試合は、セレッソも札幌も気合いが入っていて、どの選手も出だしから全力で走り、球際でもきっちりと体を張っていたので、なかなか見応えのあるものだった。札幌も悪い試合内容ではなかったわけで、そこで相手の守備を打ち破り、また攻撃を守り切って勝てたのは、良かったのではないか。怪我や出場停止の選手が戻ってきて、ベストメンバーが組めると、さすがにこれだけの試合は出来るようである。このまま好調をキープして首位を突っ走ってくれればよいのだが。

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2009年7月29日 (水)

行かなくてよかった…

 今日の東京出張のついでに、等々力でのナビスコ川崎戦を観ようかと思っていたのだが、会議が長引き(というかその後の雑談が楽しかったので)、終わってみると午後7時近い。これから行っても当然キックオフには間に合わないが、後半にはなんとか間に合う。等々力では後半から半額で入れるというキャンペーンをやっているのは知っていたので、行こうかどうか迷ったのだが、あまりにギリギリすぎるということで諦めたのであった…が、この判断が結果的には幸いしたと思う。行かなくて本当に良かったという感じである。
 なにしろ、もう勝ち抜けが決まろうかというロスタイムのぎりぎりの時間に決められて同点。それが後を引いたのか、延長戦では2点もとられて敗退したのだから。もしも現地にいたならば、同点の時点で大いに失望し、その後の失点で完全に絶望したであろう。でもって、帰りの最終新大阪行きの新幹線には間に合わなかったのだから(21時に終わっていれば間に合うのであった)、もうとんでもない痛手である。
 サポーターというのは、「自分が行って応援しなかったからチームが負けたのだ」と、チームの結果と自分の行為とを直接結びつけて反省するもので(両者の間に因果関係はないのだろうが)、そう思う部分もないわけではないのだが、今回に限っては行かなくてよかったと思ってしまう。もしも行っていたならば、ここまで地道に続けてきたリハビリもむなしく、また心に大怪我を負っていたであろう。直りかけのところでさらなる打撃を受けてしまえば、きっとしばらく立ち直れなかったに違いない。それこそ今シーズンはもう再起不能だったかもしれない、と思う程である。
 こうなると、また一からリハビリをやり直さなければならないようである。距離を置いて様子を観つつ、徐々に慣れていき、楽しめるように持っていく。先は約1ヶ月で回復しつつあったが、今回はもっと長い期間かかるだろうか。それとも一度経験している分、期間は短くなるだろうか。いずれにせよ、鹿島の試合をスタジアムで見るのは、当面の間おあずけになりそうである。

後日談:土曜のリーグ対広島戦も負けてしまい、連続不敗記録は途切れ、2位以下との勝ち点差も縮まってしまった。こういう時だからこそ応援するのがサポーターなのだろうが、今の心境ではますます距離を置きたくなってしまうのである。

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2009年7月25日 (土)

リハビリ進行中

 「鹿島の試合はしばらく観ない」と言ってから1ヶ月。それ以来久しぶりにTVで試合をリアルタイム観戦する。試合はホーム・カシマスタジアムでのレイソル戦。
 前半は監督が替わり意気上がるレイソルの勢いに抑えられ、終了間際に中盤でとられたところから攻められて、スルーパスになんとか当てたボールが不運にも逆サイドの相手選手に渡ってゴールを決められる。後半の出だしは攻め込まれるものの、徐々に鹿島の勢いが増して、左サイドへの大きな展開からの新井場のクロスをマルキが決めて同点。その後も攻め続けるが、柏の体を張った守りを崩し切れず、引き分けで終わる。
 …といった、見方によっては歯がゆく苛立ちそうな試合でもあったが、比較的冷静に観戦することができ、結構楽しむことが出来た。もちろん負けなかったからこそそう言えるわけだが、楽しめたのはこの間続けてきた「鹿島観戦に向けたリバビリ活動」の効果だとも言えるかもしれない。
 観戦をやめるきっかけとなった6/24のACL敗退の後、しばらくは結果をWEBやニュースで確認するにとどめ、7/5のリーグ対川崎戦で結果を知った上で録画した試合を観戦、そして7/15のナビスコ対川崎戦ではネットの音声中継でライブで経過を追う…という感じで、徐々に試合に直に接するようにしていって、本日のTV生観戦に至ったわけである。距離をおいて冷静になってから、少しずつ関係を深めていったことで、サッカー観戦(というか鹿島観戦)の楽しさを取り戻すことが出来たのではないか。
 とここまで来れば、次はいよいよスタジアム観戦になるわけだが、関西でやるのは8/19のアウェイ・神戸戦となるが、今週の東京出張のついでにナビスコ・アウェイ川崎戦という手もあるかもしれない。いずれにせよ、まずはおとなしくならざるを得ない(?)アウェイで観てから、ホーム戦へと足を運ぶことが出来て、はじめてこの「リバビリ」も完了と言えるのだろう。さて、完全復帰のその日はいつになることやら。

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2009年7月12日 (日)

力負け:C大阪vs湘南

 最終スコアは4-3。こういう数字だと、これまでは普通セレッソの勝利を意味していた。点は取られるが、それ以上に点を取るのが、セレッソのスタイルだからである。しかし、今日に関しては、点の取り合いに負けてしまった。完全に力負けと言わざるを得ない。
 前半は総じてセレッソのペース。乾・小松という前線の選手を欠くが、戻ってきたカイオと前に上がった濱田とが、その穴を感じさせないような攻めを見せる。特に濱田は積極的にシュートを打ち、惜しい場面をいくつかつくっていた。乾がいる時のような前に速い攻めはさすがにみられないが、濱田のところでボールが落ち着きタメがつくれるので、その分香川やカイオの飛び出しをうまく活かせていたようにも思う。いい形で攻めていたのだが、徐々に湘南のカウンターも効果を挙げはじめ、サイドからのボールを中央で落としたボールをボレーで決められて失点。上手いシュートだっただけにやむをえないが、相手2人にディフェンスも2人いたのだから、なんとかならなかったものか。いやなムードが漂うが、濱田のミドルがはじかれてからのCKを、再度蹴った濱田が直接決めて同点。その後もセレッソが攻め、湘南がカウンターという形が続いたまま、前半が終了。
 後半の出だしもセレッソが攻めて、セレッソらしい細かいパスでの中央突破から香川が抜け出して逆転。しかしその直後、カウンターで抜け出した相手FWをGKが倒してしまい、PKを決められて同点に。ここも一人DFが付いていたのだから、GKが無理して体を当てに行く必要はなかったと思うのだが。追いつかれたものの、セレッソの選手も意気消沈することなく走り続けて、今日は乾の分まで走っていたかのような香川のドリブルがエリア内で止められてPKに。一度やり直しになるも二度目もしっかりと香川が決めて再び逆転。このあたりからセレッソは若干個人で攻め込みがちになり、ドリブルを複数で囲まれて奪われたところから、危ないカウンターを食らい始める。湘南は奪ったらすぐにサイドに開いたFWに送り、上がっていたセレッソのウイングの裏をついて攻め上がり、3バックの一方を引き出したところで、中央のFWや逆サイドに上がったMFにクロスを送る。それを繰り返してセレッソの右サイドを破り、同点ゴールは逆サイドへのクロスをボレーで決められ、逆転ゴールは中央で受けたFWが落としたところに走り込んだMFが決める形であった。セレッソも攻め、左サイド石神のクロスをカイオが頭で合わせるが枠外、交代で入った苔口が惜しい形をつくったりもしたが、十分にいい形をつくれないままに試合は終了してしまう。
 3点をとったのだから、攻めに関しては乾ら抜きでも機能していたわけだが、守備がここまで破られてはどうしようもない。攻撃で奮闘した香川は守備陣の脆さを批判しているようであるが、攻めている時に奪われてカウンターの原因をつくったのは、攻撃陣だったともいえよう。一旦は勝ち越したのであるから、攻め急ぐのではなく、じっくりボールをポゼッションしながらリスクを負わずに攻めるべきではなかったのか。そのあたりは、攻め始めて結果が出るとついついイケイケになってしまうセレッソの悪いクセなのではないだろうか。前から書いているように、もう少し状況をみて冷静な試合運びが出来ればよいのであるが。
 一方で、湘南の試合運びが上手かったともいえるだろう。相手の攻撃が強いことを理解した上で、守備を固めつつ奪ったら素早く相手の薄いところを突く形は、効果的であった。こういう形なら、J1に上がって強豪チームを相手にしてもそれなりにやれるのではないか。一方のセレッソは、J1に上がったとしても、ああいった個人技中心の攻めをしていたのでは、より屈強な守備陣に簡単に押さえ込まれてしまうような気がする。J2相手ならこのサッカーで勝てるだろうが、その先を見越して、もう一つ上の連携した攻めの形をつくらなければならないようにも思う。

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2009年7月10日 (金)

また一人大阪に来たる

 以前からアントラーズのサポーターで、大阪に来てからセレッソサポにもなった私としては、セレッソ所属の元アントラーズの選手に思い入れがあるわけだが、また一人鹿島の地から楽しみな選手が大阪にやってきた。鹿島入団3年目のボランチ、船山祐二がセレッソに期限付き移籍してきたのである。
 船山といえば、ハードな守備とともに、攻撃面でもなかなかのものを持っているという感じがする。守備固めに試合終盤で使われることが多く、出場機会もそう多くはなかったが、2007年のホーム柏戦、初めて先発に抜擢されたチャンスをしっかりと活かし、ゴール前の混戦から決めた決勝点のシュートが大変強く印象に残っている。昨年は飲酒運転で謹慎する期間もあったが、終盤の重要な試合ではベンチ入りし、途中出場で果たすべき役割をこなしていたように思う。
 セレッソとしては、マルチネスがいない時にその役割を埋める選手の一人として位置づけているのだろうか。展開力のあるマルチネスがいない時は、中盤底からの攻めがつくれないのが問題であり、黒木は伸びているが展開よりは守備面と攻め上がっていくところに良さがあり、濱田の方も攻めの組み立てでは物足りなさがある。その点船山なら、守備も攻撃の組み立てもそれなりにやってくれそうな気がするのである。
 これでセレッソにいる鹿島出身の選手は、羽田に石神に加えて、これで計3人に。羽田とは接点がないと思われるが、石神とは同期入団の中。コンビネーションも期待出来よう。この3人が同時に出て、若干もろいところもあるセレッソの後ろをきっちりと抑えてくれると、大変ありがたい。また、以前も書いたが、今後終盤になるにつれてより厳しい試合が増えていく中で、鹿島での経験を持つこの3人が果たす役割も大きいのではないか。その辺も含めて、大いに期待したいものである。

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