2009年8月19日 (水)

神戸を巡る

 先日の京都に引き続き、今日は神戸へ。とはいっても、遊びではなく、仕事の資料集めで回ったのであるが、それでも久しぶりに見て歩く街はなかなか面白かった。
 まずは神戸大学の図書館へ。キャンパスは高台にあるので、そこから見下ろす港と海の風景は、なかなかに気持ちよい。横に細長くつらなる街と、その向こうに広がる海の、対比的な風景。こういう景色がみられるのは、それこそ神戸くらいなのではないか。次は三宮駅から神戸市役所へ。このあたりは整備された都市の風景である。店も多いし、人もたくさん歩いていて、整いつつも活気があるのがよい。その後は少し内陸に入った市の中央図書館へ。この周辺も公園になっていて、通り沿いに彫刻が並んでいたりして、これまた個性的な雰囲気。そのまま神戸駅まで歩き、ハーバーランド付近を散策。店自体は全国展開しているチェーンが多いので面白みはないのだが、海沿いのショッピングセンターなどは少し凝ったつくりで面白い。海に面したビアホールで夕食をとった後は(もちろんビールもいただく)、ホームズスタジアムでサッカー観戦を。試合は面白いものではなかったが、このスタジアムも個性的な形状である。バックスタンドはかなり急で、最上部からピッチを見下ろす視界も面白い。
 といった感じで、仕事の移動途中が中心だったが、神戸という街の面白さをそれなりに楽しめたのではないか。先の京都といい、今日の神戸といい、1時間ちょっとのわずかな距離の間に、これだけ違った雰囲気を持つ街があるのはありがたい。もちろん大阪も言うまでもなく個性的な街であるし。この辺が関西の面白いところだろう。
 関東でも、東京と横浜だとそれくらいの違いはあるけれども、東京の個性は今やある意味全国展開してしまっていて、その意味では基準点・原点みたいな感じだから、そんなに幅は感じない。それに比べると、関西はより振れ幅が大きいというか、違いが大きい分面白いのである。

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2009年8月15日 (土)

京都を歩く

 久しぶりに京都へと足を運ぶ。夕方に用事があったのだが、せっかくだから昼から行って、久しぶりに歩いてみようかと。さてどこに行こうかと考えたが、街中は暑いし混んでいそうなので、山の奥の方、大原まで行ってみることとした。
 確かこれまでに一度も行ったことはないから…と思って選んだのだが、バスを降りて少し歩いてみると、どうも観たことがある景色。そのまま進んで寺の入口まで来ると、完全に見覚えのある風景。どうやら昔友人に連れられてきたのがここだったらしい。その時は自家用車で来て、ついて回っただけだったので、記憶には残らなかったようだ。
 来たことがあるとはいえ、山奥の落ち着いた雰囲気はなかなか気持ちよかった。思った以上に観光客がいたし、寺の庭園は期待していた程は静謐ではなかったのだが、それでもいい気分転換にはなった。よく造られたお寺というのは、やはり気持ちがきりっと引き締まる空間である。とはいえ、あれだけ観光地化していると、本来(?)業務の宗教活動はどうなっているのだろうか?などといらぬ心配もしてしまうが。
 途中日帰りの温泉施設もあって、最近行っていない身としては大変惹かれたのだが、さすがに夕方の用事に間に合わなくなるのでパス。代わりに「足湯カフェ」なるところでお茶を飲んだのだが、ぬるめのお湯に足をつけているだけでも、なかなかに気持ちよかった。あまりに気持ちよかったのでのんびりしすぎて、都心に戻るバスの時間に間に合わなくなりそうになってしまったほどである。
 都心に入るにつれて道が混んできて、渋滞にはまって遅れたものの、なんとか10分遅れくらいで待ち合わせの店へ。京都在住の友人夫婦との会食で、町家を改修した雰囲気の良い店である。仕事で関係している友人達だが、今回は仕事抜きの集まり(になった)。大枠では同じ分野だが、それぞれに違うポジションで仕事をしているので、話が合いつつも視点が違うというのが面白い。ポジションが近すぎると完全に仕事の話になってしまうし、違いすぎると話が合わなくなる。これくらいの距離感がちょうどよい感じである。
 その後は、近代建築を改装した(と思われる)レストランバーで飲んで(ここも雰囲気がよかった)、帰り際にちょっとばかりお宅に立ち寄らせていただく。最近引っ越したばかりという京町家で、古さを残しつつも適度に改装がされていて、気持ちよく暮らせそうである。
 大原のお寺といい、先の飲食店といい、京町家といい、ああいう落ち着いた雰囲気が普通に残っているところが、京都ならではといえるだろうか。足を運んで街を歩くだけで、なんとなく気持ちが軽くなる気さえする。よい気分転換になった。

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2009年5月 7日 (木)

大阪の下町を歩く

 淀川区三津屋という、大阪市北部の下町(と言ってよいのだろうか)を歩く。この街に住み込んで「普通のまち」の暮らしをブログで紹介するプロジェクトを学生がやっていて、そのネタ探し&協力の意味で、何人かで一緒に街歩きをしたのである。
 この三津屋、南北に続く商店街を軸に、細い入り組んだ路地や古い長屋などが並ぶ、なかなか面白い街である。こういう街を歩いて、テーマを定めて興味深い部分を探して写真に撮るというのが本日の企画なのだが、面白い部分はいろいろとあってテーマを絞るのが難しい。大阪に暮らしてまだ1年なので、何を見ても面白いと思ってしまう部分もあるし。
 一応普通のまちの生活を伝えることが趣旨なので、生活につながりそうなことを…と思い、初めは「こんなところに住めますよ」という意味で、空室のある賃貸住宅や分譲中の新築住宅を撮っていて、「こんなところにも住めるんだ!」というような面白い住宅が見つかることを期待していたのだが、残念ながらそういう物件はなくて、途中でテーマを変更。結局、路地に多く並ぶ植木や道沿いの小さな庭に咲いた花々を撮ったのだが、こんな狭い地域でこんなに幅広い種類の花がみられるのに驚きつつ、これだと街の雰囲気が伝わらないなあ…ということで、結果的にはちょっと失敗した感じである。花の写真を並べてみると、なかなかよい雰囲気なのだけれど。
 街歩きの終了後は、手分けして商店街で食べ物を買い込んできて、食べながらの発表会。寿司・天ぷらから焼き魚まで、様々な食べ物が並んでなかなか楽しい。狭い商店街の中でこれだけいろいろな食べ物が買えるのだから、さすがは下町の商店街という感じである。

 関東にいる時にもいくつか下町や商店街を歩いたことはあるが、このあたりとはまた雰囲気が違う気がする。より道が狭くて密度が高く、また人の“密度”もより高い気がするというか。単に人が多いとかそういうことではなく、仮に人がその場にいなくても、人の“気配”が強く感じられる気がするのである。路地沿いの家も道にはみ出す植木や庭も、必ずしもきれいに整っているわけではないのだが、その分つくった人の意識みたいなものが感じられて面白い。
 こういう街の面白さは、どのようにすれば伝わるものか、なかなか難しいところである。単に見た目的に変わった部分を紹介しても、それはどちらかといえば「外」から来る人の目線であって、街に暮らす中で見えてくるものではない。一見すると何気ないけれども、よくよく見ると面白いというところをつかめればよいのだが。その辺、大阪暮らしがまだ短い身としては、なかなか表現出来ない部分である。

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(街中でみられた様々な花)

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(商店街で買いそろえた食べ物達)

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2009年4月11日 (土)

真夜中の大阪を縦断する

 事故により新幹線の到着が大幅に遅れ、接続電車もなく家までたどり着けなくなった中で、「家まで歩いて帰る」というアイデアがふと浮かんだ。調べてみると距離にして14km程。昔旅行に来た時に梅田から環状線内を縦断したことはあるし、家から天王寺までは何度か歩いていて、なんとなくなら道は分かる。季節も春になって夜中も寒くなくなったし、このところの運動不足解消にもよい。なにより、真夜中の大阪の街を歩く機会など、そうないではないか。などと考えて、多くの乗客で混乱する新大阪駅を、深夜1:30に出発。
 まずは新御堂筋を歩いて、淀川を渡る。新淀川大橋は思ったよりも距離があって、かつ比較的狭い歩道のすぐ隣を高速道路であるかのように車が飛ばしていくものだから、出発早々にして気分が萎えてくる。気力をしぼって橋を渡り切り、人気のない豊崎あたりを抜けて、2:00頃に梅田というか茶屋町付近に到着。見知った風景に少し安心しつつ、そのまま南へと進む。道の両脇は繁華街で、深夜だというのに人通りが多い。帰ろうとタクシーを待つ人も多いけれど、これからまだ飲み歩こうかという雰囲気の集団も結構いる。こういう光景を見ると、本当に「未曾有の不況」なのだろうかとも思ってしまうのだが。
 中之島の手前で御堂筋と合流し、大阪市役所の前を進む。大阪市民だというのにまだ一度も市役所には来たことがなかったので、こういう建物だったかと、改めて確認。ここから続く御堂筋沿いは、なかなか素晴らしい風景である。大変広い幅員の道路の両脇に、高さを揃えて整然と並ぶビル達。単に形が整っているだけでなく、何か品のようなものすら感じさせる設計である。歩道に沿ったビルの1階部分も、人に見られていることを意識しているというか、きちんと“外向き”の顔をしているのがよい。人のほとんどいない静かなビル街を楽しみつつ歩き、2:30頃に本町付近、船場センタービルのあたりへ。
 しばらく進んで心斎橋あたりに来ると、また人の数が増えてくる。飲み街があるのは東に何本か入ったあたりだから、御堂筋にいるのはそこから帰ろうとタクシーを待つ人々である。土日を控えての金曜日の夜、かつ4月始めということもあって、歓迎会を終えた雰囲気の会社員グループが多い。で、道頓堀あたりまで来ると、年齢層はぐっと低くなって、大学生くらいのグループが騒いでいたり、若いカップルが何をするというわけでもなく道ばたに座っている。わずか数百メートルでこれだけ街の雰囲気も客層(?)も変わるとは。実にモザイク的な街である。
 南海なんば駅にぶつかったところで、東に向かい、日本橋の方へ。西日本を代表する電気街だと聞いてはいたが、実際に来るのは初めて。確かに多くの電気店が並んでいて、秋葉原のような雰囲気を醸し出している。アニメ系のショップやメイド喫茶的な看板が多く見受けられるのも秋葉原的。昼間に来たらもっと面白いだろうと思いつつ(深夜なのでシャッターは全て閉まっている)歩いているうちに、3:00になる。
 思った以上に長く続いた電気街を歩き切り、高速道路をくぐり抜けると、目の前には明るく輝く通天閣が。この時間になっても電気がついているとは知らなかった。せっかくなので通天閣の下を通り抜けて、新世界を歩くことに。さすがにこの時間だと、名物の串カツ屋も開いていないだろうと思っていたのだが、2〜3軒はまだ営業していて、店の中にもそれなりに人がいる。揚げたての熱い串カツと冷たいビールの組み合わせに一瞬惹かれたのだが、ここで飲み食いしたらもう歩く気力は失せるだろうと思い直し、そのまま通過。日中は騒がしく若干あやしい雰囲気も感じる新世界だけれど、深夜はすっかり寝静まっていて静かなのであった。
 そのまま南へ抜ければよりディープなエリアになるわけだが、さすがにこの時間に行くのは少々怖かったので、大阪市大病院の前を通って、そのまま天王寺駅へ。このあたりも繁華街ではあるので、飲んだ後の人々をそれなりに見かけた。あべの筋を南へ少し下って、高速道路の下を歩いてあびこ筋方向へ。文の里駅にたどり着いたあたりで3:30。この辺からは日常の生活圏といってもよいので、道に迷う心配もすることなく歩くことが出来る。昭和町そして西田辺と見知った道を歩いて、自宅に到着。4:00少し前であった。
 新大阪から南田辺までと、大阪を縦断するように歩いたわけだが、2時間30分と思った以上に早く着いてしまった。途中全く休むことなく早足で歩き続けたからかもしれないが、こんな時間で着いてしまうとは、大阪は広いようで実は狭いのかもしれない(梅田で終電をなくしても2時間で帰れるわけだ)。家に着いた時にはさすがに疲れ切っていたが、普段はまず観ることのない、深夜の大阪のいろいろな面をみることが出来たのは貴重な機会ではあった。普通は歩かないだろうし、同じ状況でもう一回歩けと言われても、多分歩こうとは思えないだろうけど。

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2009年1月25日 (日)

人の走りがこんなに速いとは

 大阪国際女子マラソンのスタートを観に、長居スタジアムへと足を運ぶ。特にマラソンに興味があるわけではなかったのだが、なにしろ発着点が家のそばで、駅への道の途中みたいなものだし、せっかくだから観ておこうと思ったのである。
 スタジアムへの入場は無料で、メインスタンドには結構多くの人が集まっていた。着いたときはもうスタート10分前だったが、雰囲気はのどかな感じ。ピッチの上で待っていた選手達がゆっくりとスタート地点に動き出しても、緊張感のようなものはあまり感じられない。一番前に並ぶトップクラスの選手の付近には勝負に挑む前の張りつめた空気が漂っているが、後ろの方は客席に手を振ったりしていて実に穏やかな様子。
 スタートの瞬間も気がついたら…という感じだったのだが、走り始めるとトップの選手達がスピードを上げて後続を引き離していき、のんびりと走る(ように見える)後ろの選手達とのコントラストがはっきりとしてくる。同じトラック上なのだが、前と後ろとで、空間というか世界が全く違う感じなのである。スタジアムを出るところでも観たのだが、あっという間に走り過ぎていくトップ集団と、だらだらと続く後続との違いははっきりしている。テレビでは前のトップ選手だけを映すものなので、こういう全体としての雰囲気の違いは、やはり現場に行かないと感じられないのかもしれない。
 その後、職場に向かい仕事をしていたのだが、1時間程してふと思い出してネットで状況をみると、御堂筋の折り返し地点に達しているという。で、また一仕事をしてから確認してみると、もうゴールの長居に着いていた。あれだけの距離を、わずか2時間半ほどで走ってしまうとは。こちらは締切の迫った原稿をわずか数十行程度書けただけで、全然進んでいないというのに。
 テレビで観ていると当たり前に感じられるが、こうして自分で距離感が分かるあたりがコースだと、人間はこんなスピードで走れるものなのかと、改めて驚いてしまう。また、走ることにはあまり興味はなかったのだが、身近なところでこうやって生で観てみると、なんとなく関心も湧いてきたりする。せっかく長居という環境が近くにあるのだから、この際走ってみようかなとも、少し思ったりもした。

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2009年1月 3日 (土)

京都初詣ツアー

 せっかく関西にいるのだから、ということで、京都に初詣に行くことにする。
 大阪からは京阪で向かうことにしたので、まずは途中で伏見稲荷大社に参詣。ウェブで調べたところでは、京都の中でも一番多くの参詣客が集まるらしいが、確かに駅を降りたところから黒山の人だかり。参道にも多くの人が並んでいて、境内に入るまでに結構な時間がかかる。ようやく中に入っても、今度は本殿の前で人数制限をしていて、またまた待たされる。奥の方に向かっても、千本鳥居をくぐる人は列をなしていて、奥社の周りもかなりの人ごみである。以前観光で来たときは、林の中に静かに立ち並ぶ鳥居の雰囲気がよかったのだが、さすがに正月となるとそういう趣きは感じられないようである。帰り道の商店街には、稲荷寿司やらスズメ・ウズラの焼き鳥やらが並んでいて大いに惹かれるが、まだ早い時間ということもあり、甘酒だけで我慢。

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 まだ京阪線に乗って四条で降りて、八坂神社へ。駅から神社までの商店街は行き交う人で一杯でなかなか進めないし、楼門の前も大勢の人で埋まっていて通り抜けるのが大変な程である。本殿までたどり着くと思ったよりも空いていて、お参り自体は比較的のんびりと出来る。境内にある能舞台には、十二単を着た女性達が輪になっていて、正月らしいというか京都らしいというか(後でみたニュースでは、この後カルタ始めをやっていたらしい)。

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 円山公園を通り抜けて、平安神宮へと向かう。周囲一体は広い公園で、参道となっている正面の道路も大変幅が広く、これまでの神社とは全く違う空間の構成である。結構多くの人が来ているが、道が広い分混雑していないし、道の両脇に出店が並んでいても、全く通行の邪魔にならない。建物も明るい朱の色が目立っていて、やはり新しいものは、古いものとは雰囲気が違うのかなと。新しいとはいっても、明治期で100年以上経つわけだが、それを新しいと思えるあたりが京都ならではか。

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 人の多いところに少々疲れたので、哲学の道をのんびりと歩いて(さすがにこのあたりは観光客がわずかにいるだけで空いていた)、銀閣寺付近まで行った後、バスで最後の参詣地・北野天満宮へ。学問の神様ということで、受験を控えたとおぼしき学生や親子連れで狭い参道は一杯、両脇に並ぶ出店にも多くの子供達がたむろしているおかげで、なかなか前には進めない。境内もおみくじを引いたり絵馬を書いたりする学生がたくさんいて、他の神社と比べて雰囲気が若々しい。私も一応学業に励む者なので、参拝後にお守りでも買おうと思ったのだが、売っているのはほとんどが受験生用の合格守。受験シーズンだけに、一般向けというのは置いていないのだろうか。境内の茶店で長五郎餅というのをいただいてから、神社を後にする。

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 南に降りて阪急の駅に出てそのまま帰ろうと思ったが、せっかくだからということで嵐山を経由して帰ることに。嵐山というと観光客向けのあまり品のない土産屋が並んでいた記憶があるのだが、嵐電の駅は新しい商業複合施設に建て替わっているし、周りのお店も比較的品のいいカフェ・飲食店や土産屋に変わっていて、少々驚いた。この間景観整備をきっちりとやってきたのであろうか。渡月橋を渡って少し歩いて阪急嵐山駅から大阪への帰路についた。

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 といったふうに、比較的参拝客の多い神社を回ったので、京都らしい静かで落ち着いた感じではなかったが、それでも正月らしい雰囲気を楽しむことが出来た。神社やお寺が多いのである意味まち中が参拝先という感じだし、地元の人なのか観光客かは分からないが着物を着た人が多かったのもなかなかよかった。今度行く時は、数を回るのではなく、少ない箇所で落ち着いてゆっくりと過ごしてみたいものである。

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2009年1月 1日 (木)

大阪で迎える新年

 元日を迎えたということで、大阪でも有名な初詣先だという住吉大社に行くことにした。電車やバスでも行けるところだが、うちからそう遠くはないので、せっかくなので歩いていくことに。正月なのだけれど、車通りは比較的多くて、このあたりは東京都内の様子とはちょっと違うようである。地元で過ごす人が多いということなのか、それともこの不況で遠出する人が少ないということなのか。それでも、大通りから一歩入って住宅街の中を歩くと、普段以上に静かで落ち着いていて、正月らしい清々しさのようなものが感じられる。
 のんびりと歩くこと約1時間で、住吉大社の近くへとたどりつく。最寄の駅とは反対側の、住宅街の方角から向かっているというのに、近くなるにつれてどんどん人通りが多くなり、狭い道に人がつらなっている。私と同じように、歩いて初詣に向かう人達らしい。年明け早々の近所の神社の様子といい、こちらでは身近なところで初詣をするのだろうか。だとすれば、なかなか良い慣習だと思う。
 正面の入口まで来ると、大勢の人でごった返している。目の前の道路を路面電車が通っていて、そこから多くの人が乗り降りしている上に、道路向こう側の鉄道の駅から来る人も道を横断するので、かなり混乱した状況である。そこから太鼓橋を通って社へと向かう道も人で一杯。列に並んで人ごみに飲み込まれながら、押されるままにゆっくりと歩いて、ようやく境内へと入る。
 ここは同じつくりで同じ大きさの本宮が4つ並んでいるというのが興味深い。それぞれ奉っている神様が違うので、ご利益も違うようである。4つそれぞれでお参りをして、お守りを買って、おみくじを引いて、お神酒をいただいて…と、一通りを済ませた後に、立ち並ぶ出店へと向かう。かなりの数の店が並んでいて、かつ様々なタイプの飲食物があるので、何を食べたものかと悩んでしまうほど。人ごみの中を歩いていろいろ見て回り、雰囲気を十分楽しんでから、いくつかのものを食べて帰路につく。
 行きは歩いたのだから、帰りも…ということで、帰りも別ルートを通って歩く。大社周辺のエリアは、大阪市のHOPEゾーン事業というのに指定されていて、町家が保存されていたり、歴史的なデザインを活かした家が並んでいるので、歩いていて面白い。ゆっくり観て回りたいと思ったのだが、雨も降っていたので早々に通り過ぎる。ここは下調べをした上で、いずれじっくりと観てみようと思った。
 住宅街の中を歩いていると、いつの間にか普段通勤で通っている駅の近くにたどり着く。駅前の商店街はすっかり閉まっていて、正月だなあという雰囲気を感じさせる一方で、幹線道路沿いのチェーン店はほとんどがいつも通り営業している。すぐ近い地域に、全く違う原理で動いている店が並んでいるという、対比的な状況がみられるのも興味深い。チェーン店とかコンビニとかしか並んでいない地域(例えば先に住んでいたつくばなど)では、感じられない雰囲気だろう。
 歩ける範囲で初詣が出来て、普段とは違う街の様子がみられて、これまでとはまた違った元旦が過ごせたのは、大変面白かった。大阪で迎える新年ならでは、という感じだろうか。

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(左:太鼓橋の上から、右:第三本宮の建物)

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(左:太鼓橋、右:大社前の路面電車)

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年越しは地元で

 大阪に来て初めての年末年始ということで、実家には帰らず、大阪で過ごしてみることとした。関東の正月とはどういうふうに違うのかを観てみたかったからである。
***
 大晦日は年越しの準備のために、ちょっと離れた大きな商店街まで足を伸ばす。多くの人で賑わっていて、年末という雰囲気が感じられる。特に魚屋の前の人ごみはかなりのもので、カニやカズノコやマグロなどの正月らしい品物を威勢良く売っている。面白かったのが、一匹丸ごとを焼いた鯛が数多く並んでいたこと。「にらみ鯛」とか書いてあったので、三が日は手をつけず、その後に食べるというものだろうか。これは関東の普通の店ではなかったような。あとは、年越しのそば&だしを扱っている店が多く、また買う人も大勢いたのも、関東ではあまり見かけなかった気がする。一通り回った後で、小さめのおせち料理のセットなどを買って帰宅。
 一度家に帰った後、三が日の食料品を買うべく、近所のスーパーへ。先に行った商店街でも買えなくはないのだが、一人分というか、少量は商店街ではなかなか買えないのである。三が日は店があまり開いてなさそうなので、一通りの食べ物を買いそろえた後、帰り道に商店街にある製麺所で年越しそばを購入。この店、以前から気にはなっていたのだが、普段はなかなか買うチャンスがなくて、ようやく買うことが出来た。製麺所でそばやらうどんやらを小売りしているというのは、関東では見かけなかったので、興味深かったのである。興味深いといえば、週末はほとんど閉まっているこの商店街も、大晦日には開いていて、正月向けの品物を売っているというのも面白かった。一見もうさびれたようにも見えるが、まだきっちり生きていて、近隣の人々の生活には欠かせないものになっているのだなと。
***
 当初は年越しは大きくて人の集まるお寺か神社まで行こうと思っていたのだが、そばを食べて酒を飲み始めたらどうも面倒くさくなって、TVをだらだら観ながら新年を迎えた。
 新年になったところで、近所に神社があるなと思い出して、地元で初詣をするかということで出かける。普段は閑散としているので、さっと行ってさっと帰ってこられるかと思いきや、外に出てみると神社方向へ向かう人々が結構多くて、神社の前に着くと参拝のための結構長い列が出来ているという。これには少々驚かされた。並んでいる最中に周りの話を聞いていると、ほとんどが地元の人の様子で、老若男女、幅広い世代が集まっている。皆さん歩いて地元の神社に初詣に訪れるとは。関東というか、少なくとも私の住んでいたあたりでは、そんな慣習はなかった。昼の商店街といい、こちらでは「地元で過ごす/暮らす」という感覚がより強いような気がする。
 地元の興味深い一面が観られたという意味で、あえて離れたところまで出かけず、地元で年越しを迎えてよかったなと思う。

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2008年10月18日 (土)

商店街での買物は

 うちの近くには商店街があって、半分くらいはシャッターが閉まっているものの、まだまだ元気に営業している店もあって、これまでそういうところに住んでいなかった身としてはなかなか興味深い。平日の夜はもう閉まっていて、日曜もほぼ閉まっているため、私が使えるのは土曜くらいとなる。
 久しぶりに土曜を自宅で過ごせたので、午後に商店街を歩いてみたのだが、お客もそれなりににぎわっていて、なかなかよい感じである。開いている店は、八百屋と果物屋、肉屋、魚屋、豆腐屋など、生鮮食料品が中心で、そう長くはない商店街の中に、同じ系統の店が3つくらいずつあるから面白い。一見するとほとんど同じようなのだが、よくよく見ると違う。例えば魚屋だと、主力(?)の生の魚の他に、刺身の種類が豊富な店、焼き魚が並ぶ店、干物が多い店など、それぞれに個性があるのである。そういう違いは、意識してつくられているのだろうか。
 せっかくだから、来週の食材は商店街で買い揃えようと思ったのだが、いざ買おうとすると、これがなかなか買えないのである。その理由の一つは、買う一単位(と言えばよいのだろうか)が比較的多くて、一人暮らしには向いていない量であること。二つ目は、上記のように複数ある店のうち、どこで何を買うのがよいのか、その辺の判断がつきにくいこと。種類とか質とか値段とかを比べようとすると、何度も行き来しなければならないので、面倒になるのである。三つ目は、先に挙げた点も含めて、こういった個人商店で買うスキルやノウハウを私が持っていないこと。なにせ生まれてこのかた、ほとんどの食料品の買物はスーパーでしてきたのだから。で、結局商店街での買物は諦めて、近くのスーパーで買ってしまったのであった。
 商店街でものを買う人が少なくなっていて、その原因として品物の種類が少ないとか店の努力が足りないとかも言われているけれども、買う消費者側の要因も大きいのだなあと、身をもって(?)感じたのであった。特に上の理由の三つ目、スキルを持たずに育った人は、おのずとスーパーに行ってしまうのだと思うと、問題の根は結構深いようにも思ってしまう。

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2008年8月20日 (水)

ランチ難民

 大阪の飲食店というのは、いわゆる大手資本が経営しているものが比較的少なく、個人経営の店が多い印象がある。なので、経営者が休もうとすると、代わりの人に任せられるわけではないので、おのずと店そのものが休みになってしまう。その結果、お盆休みなどは多くの店が閉まってしまう、という状況が生じるのである。おかげで、ここ数日は、ランチ(あるいは夕食)をどこで食べられるか?が結構大きな問題なのである。
 職場の周りはそもそもそう店が多いわけでないのに、そのうちの多くが閉まってしまうものだから、ランチ時には店を探して彷徨う羽目になる。開いている店が今一つのところだとどうも行く気が起きないし、ここならよいかなと思ったところにはすでに多くの人が並んでいる。そこまで並んで食べたいとも思わないので、他の店へ足を運んでみても、狙いの店は空いてなかったりするわけで。
 まあ、もともと店というのは休む時期には休むものであって、コンビニなど24時間365日営業している店というのが増えたおかげで、こうして店が閉まることに対する耐性が落ちてしまっているのかもしれない。

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2008年7月31日 (木)

神戸をつくる複数の線

 仕事で神戸まで足を運ぶ。この街に来るたび思うことだが、北の山・南の海に挟まれた細長い市街地というのは、なんというか不思議な光景に思える。これまでずっと関東平野という、広い平らなところで育って/暮らしてきたからかもしれないが、「街が横に長い」というイメージがどうもつかみづらいのである。関東人が都市を大きな同心円状の面で捉え、京都の人が碁盤状のマス目で捉えているのだとしたら、神戸というか阪神間の人はおそらく複数の線の束として捉えているに違いない、などと思ったりもするわけだが。
 大阪から向かう際にも、阪急/JR/阪神と3本の鉄道路線が使えるわけで、その辺どれがどういう場合に一番速く/安くて便利なのか、関西人1年生の私にはまだよく分からなかったりするわけだが、こういう「選択肢が複数ある」という状況が、多くの路線は都心から放射状に郊外に延びている東京圏とは全く違って面白い。
 こういうのも含めて、同じようなものがあるのだから整理統合して一本化しようという方向に進むのではなくて、それぞれが個性を持って共存しようという感じが、関西にはなんとなくあるような気がして、それが関西の面白さをつくっているような印象も受けるのである(この認識が正しいかは分からないが)。

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2008年7月24日 (木)

街にしみいる蝉の声

 「大阪の夏が暑い」というのはここでも繰り返し書いているが、気温と湿度の高さという皮膚感覚、日差しの強さという視覚からの影響に加えて、聴覚からも暑さを感じさせるのである。それは何かというと、蝉の声。
 特に朝方の鳴き声はすごい。日が昇った頃からものすごい音量で鳴き続けていて、暑さに加えてその音で目が覚めているのではないかと思うほどである。夜は鳴いていないので、寝る際に問題にはならないのはありがたいのだが。
 うちの周りはそう緑があるわけではないのだが、数少ない木々にたくさんひそんでいるのか、あるいは一匹あたりの音色が大きいのかは分からないが、街の中を歩いていると、周りを囲まれるかのように、全ての方向から鳴き声が押し寄せてくるような印象さえ受ける。
 朝から照りつける日差しと蝉の声に囲まれていると、うんざりとした気分になる一方で、まさに絵に描いたような夏の風景だなあという、ある種の気持ちよさも感じたりしている。

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2008年7月10日 (木)

古い建物、新しい味

 大阪は東京なんかよりもずっと古い建物がそのまま残っている土地で、うちの周りなども木造の古い長屋が残っていて、かつきちんと住まわれていたりするのだが、そんな古い建物の中には、改修して飲食店となっているようなものも見受けられる。
 今日は大学の知人達との飲み会だったのだが、建築系の集まりということもあって、会場はそんな店であった。古い建物が建ち並ぶ一角を、全体として飲食店コンプレックスに変えたようなところで、その中の蔵を改造したそば屋である。もちろん中は大幅に改装してあって、蔵として使われていた頃の面影はあまり感じられないわけだが、それでもいい風情を感じる。でもって料理の方は、古さというよりは比較的新しい感覚の和食という感じで、なかなか面白かった。なかでも個人的に気に入ったのは、締めで出てきたそば…の後に出てきたそば湯。不思議な程にとろとろで、実に味わい深い。店の人に聞いたら、やはりゆでた湯をそのまま出すのではなく、一工夫しているとのこと。これだけで一つの料理として楽しめるような感じ。とはいえ、これだと「そば湯がうまい店はそばがうまい」という、私の中での逆説的なそば屋の評価基準が適用しえないのだけれど(そばも美味しかったですけどね)。
 京都出身の知人の一人は、こういう店は京都には山ほどあって、もっと安い値段でより本格的な雰囲気と食事を出すと言っていたが、歩いていける範囲にこういうところがあるというのは、生活をする上でなかなか豊かなことなのではないだろうか。よくよく探してみると、近所にはまだあるようなので、少しづつ回ってみたいと思う。

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2008年7月 5日 (土)

旅する場所から、過ごす場所へ

 都市計画系の知り合いに案内してもらって、1日京都を歩く。いわゆる京都らしい街並みを観るというよりは、昨年の新景観政策導入後に建設された建物がどのような対応をしているかという、若干マニアックなテーマではあったのだが、地元を良く知っている方々に案内していただくのは、大変面白かった。この辺については、いずれ真面目に研究関係のブログで書いてみたいとは思うが。
 それにしても、京都というのはこれまで観光しにいく場所であったわけだが、こうして関西に住んで普通に日常を過ごしうる場所になったというのは、ちょっと不思議な感じである。例えば、この日の待ち合わせ前に京都駅ビルを歩いていたのだが、その中の土産物屋は、これまでは出張の帰り際に急いで品物を探す場所だったわけだが、今や家から1時間程で来ることの出来る場所になった。街を歩くにしても、今度いつ来られるか分からないから、出来るだけ予定を詰め込んで見て回ろうとしていたところが、またいつか時間が取れる時にくればよいやという、気軽な感じに変わりつつある。
 この辺は大阪についても同様で、これまでは名所を出来るだけ効率的に回り、名物と呼ばれるものを食べ歩こうとしていたわけだが、今後は来ようと思えばいつでも来られるわけであって。こうなると、街や店の見方も大きく変わるもので、評価の仕方は、どれだけ個性的か/面白いかというよりは、この後も来るか/通うかという、ある意味“持続的”な観点になってきている。例えば飲食店であれば、どんな面白くても/美味しくても、その後行こうと思えないところは、評価は下がるということである。
 その辺が、観光&旅の視点と、生活の視点の違いなのだろう。で、おそらく生活の視点の方が、よりシビアであることは間違いない(特に大阪の人の場合には)。生活の視点で、どれだけ“良い”と思える場所/店を見つけられるか、その辺が今後しばらくの私自身の課題ではないか?という気がする。

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2008年6月25日 (水)

大阪暮らしでつらいこと

 大阪暮らしを始めてそろそろ3ヶ月。こちらの生活にも慣れて、日々の暮らしも落ち着いてきた。今のところ大きな問題もなくて、全体としてはなかなか暮らしやすく、また楽しくもあるのだが、一つだけつらいなと思うことがある。それは「蒸し暑さ」。
 じめじめとした重い空気がまとわりつき、常にじわっとした汗をかいているかのようで、正直あまり気持ちのよいものではない。シャワーを浴びて流しても、そのあとすぐに皮膚はべたっとしてくる。梅雨の6月だからだとは思うのだが、晴れている日でも湿気は高い感じはするので、そういうわけでもないのかもしれない。となれば、このあと夏に入って気温がより高くなれば、ますますつらい状況になるわけで、それはちょっときつそうである。
 個人的にはエアコン(クーラー)はあまり好きではなく、職場はともかく、自宅ではこれまでほとんど使ってこなかったのだが、こんな気候だとなるとこの夏は頼らざるを得ないかもしれない。とはいえ、エアコンを一晩中つけるのもなんだし、自宅は2階なので窓を開けっ放しで寝るというわけにはいかず、また南と東側が窓で日はそこそこ当たるので、きっと朝方は大変な暑さになる。そして、おそらく暑さのせいで目覚めることになるのだろう。なんと不快な目覚めであることか。
 こうなると、初めて大阪で迎える今年の夏は、すっかりバテてしまいそうで、今から少々心配だったりもする。

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2008年6月21日 (土)

最終列車を乗り継いで

 今日は東京出張だったのだが、国会図書館で資料確認→千葉大で研究会→都内で研究会と用件が続いたのだが、うまく話が進んだためか21時前には全て終了。この時間なら帰れるということで、21:20東京駅発の新大阪行きの最終新幹線に乗り込んだ。日帰りはつらいのだが、1泊して翌日半日〜1日をつぶしてしまうよりは、家に帰った方が何かと便利ではある。
 順調に行けば、23:45に新大阪駅着で、最終の御堂筋線に乗り換えて、家には0:30には着ける予定だったのだが、途中新幹線の線路内に不審者が入ったとかで、掛川駅で列車は止まってしまう。結局30-40分運転停止の後動き出したのだが、もちろん遅れた分の時間が取り戻せるわけではなく、新大阪駅についたのは0:10過ぎ。もう御堂筋線は終わっていて、どうしたものかと正直困った。だったら、泊まってゆっくりしていけばよかったなと、若干後悔もした。
 とにかく行けるところまでは家に近づこうと、0:20発の東海道線・西明石行き最終に乗り、大阪駅0:30発の環状線の天王寺行き最終に乗っていった。新幹線との乗り継ぎ時間を取ったので、両者とも出発は5-10分遅れ。ここまで来れば、タクシーでもそう距離はない、最悪歩いてでも帰れると思っていたのだが、なんと最終の阪和線が接続のため待っていたという。おかげでなんとか自宅の最寄り駅までたどり着くことが出来た。
 新幹線が遅れたのを受けて、東海道線が出発を遅らせ、その先の環状線も、さらには阪和線まで接続のために遅くなるとは。全ての終電がドミノ式に連動して遅れていく。この辺はさすがJRというところか。しかし、新幹線がこれ以上遅れていれば、待たせて接続させることすら難しかったわけで、となれば新幹線の車内で一夜を過ごさねばならないところであった。ぎりぎりまで時間を有効に使いたいわけではあるが、こういう体験をしてしまうと、きちんと動くことを前提にして終電で帰るというのはちょっと考えものかもしれない。

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2008年5月31日 (土)

スタジアムの歓声が

 今日は地元・長居でC大阪vs愛媛戦があったのだが、自宅の掃除をしなければならなかったので、残念ながらスタジアムには足を運べなかった。しかし、部屋で片付けをしていると、窓の外から何やら聞いたことのある音がする。時間はちょうど16時頃。よくよく聞いてみると、なんと長居スタジアムのアナウンスである。選手紹介のMCに続いて、それに呼応するサポーターの歓声が。徒歩圏で近いとはいえ、まさか音まで聞こえるとは。
 サポーターが太鼓を鳴らし歌い始めるのが聞こえて試合が始まったのも分かるし、10分過ぎには一気に歓声が盛り上がったので得点が入ったのも分かった。得点後にスタジアムで流れる音楽まで、きっちり聞こえる。もちろん音量的には小さいので臨場感には欠けるが、リアルタイムで様子が感じられるというのが、とても面白い。後半は風向きのせいかあまり音が聞こえなかったけれど、終了後のヒーローインタビューのあたりはきっちりと聞こえたので、試合に勝ったことが家にいながら分かるという。スタジアムに行けなかった分、ホームタウンならではの貴重な体験をすることが出来た。
 しかし、徒歩10数分のうちでこれだけ聞こえるのだから、スタジアム周辺のかなりの人々が私と同じようにこの音と歓声を聞いているわけで、にも関わらずスタジアムにはお客が入っていない(この日は5758人)というのは、少々哀しい。そもそもサッカーに関心がないのかもしれないが、ホームの試合で毎回聞いているのだから、少しは関心を持ってもおかしくないと思うのだけれど。
 まあ、多少の関心を持ったとしても、わざわざスタジアムまで足を運び、チケットを買って観に行くまでには、なかなか至らないのだろう。スタジアムまでの距離は近いのだから、あとはハードルとなるチケット代を、もう少しなんとかしてもらえるとよいのだが。現在のゴール裏自由席は、前売1500円/当日2000円。この価格だと、思い立ったらふらっといくというふうにはなかなかならない。サッカーに関心の高い私でさえ少々ためらうくらいだから、普通の人達にとっては難しいだろう。
 もう少し価格を下げてもらうとか、当日でも前売りと同じ料金にしてもらうとか、後半からだと半額にするとか、そういうことをしてもらうと、より行きやすくなるのだが。カシマのようなアクセスの悪いところならともかく、都心にあるスタジアムであれば、価格を下げることによる減収よりも、安くすることでお客が増えることによる増収の方が、より大きいと思うのだが、どうだろうか。

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2008年5月25日 (日)

ちょっとそこまでライブ観に

 うちから歩いて30分程の公園で音楽祭をやっているのを知って、足を運んでみる。「帝塚山音楽祭」というもので、今年で22回目というから、かなり歴史のあるイベントである。公園に設置された野外ステージでの無料ライブのほか、地元の複数のお店でもライブが繰り広げられるとのこと。こんな近くでこんなイベントをやっているというのは、大変ありがたい。
 とはいえ、雑事をこなしていたため家を出たのは午後3時過ぎで、結局観られたのは一番最後の夢の乱入者トリオ(渡辺香津美(g)、清水興(b)、東原力哉(ds) )のみ。これが一番の目当てだったので、まあよいのだが。会場となる公園には大きな池があって、その周りに3つのステージと、飲食テントやフリーマーケットの店が並ぶという形。規模はそう大きくはないけれど、結構な数の人が集まっていて、なかなかよい雰囲気である。
 香津美さんを観るのは何年ぶりだろうか。清水氏+力哉氏のリズム体はNANIWAで観て以来か。この強力リズム体の上で香津美さんが弾きまくるのだから、音の迫力はかなりのもの。もちろん3人のインタープレイも十分に聴き応えがある。確かな技術に裏付けされた見事な演奏、熱く盛り上がるソロとこれに応じて自由自在に変化していくリズム、音に素早く反応する観客の歓声と大きな拍手。最近はJazz/Fusion系のライブはすっかりご無沙汰していたのだが、こういうのを聴くと、やはり私はこの系統の音が好きなのだなと思う。
 自宅の比較的近く、青空の下で久しぶりに聴くJazzは、とても気持ちよいものだった。Jazz/Fusionのライブにも、改めて足を運んでみようかなと。少し間を空けた分、新鮮でまた違ったものとして聴こえるかもしれない。

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2008年5月12日 (月)

大阪に来て早一月

 こちら(大阪)に引っ越してきて早くも一ヶ月が経った。この間は職場と自宅の引っ越し後の片付けに加えて、学会発表の原稿書きに、研究助成の申請書作成と、いろいろとあったので、あっという間に過ぎてしまった。大阪に慣れたか?と聞かれることも多いのだが、目の前の課題をこなすのに終われていて、慣れるどころの話ではない感じ。ここにきて、職場と自宅の環境もおおよそ整いつつあり、ようやく少し落ち着いて周りの様子がみられるようになりつつある、というところだろうか。
 という状況ではあるのだが、生活環境の変化について改めて考えてみると、関東から関西に移ってきたことの違いというより、つくばから大阪に移ってきたことによる部分が大きい。一番の変化は、車を使う生活から、歩いて暮らす生活に変わったことだろうか。つくばでは、通勤でも買い物でもほぼ毎日自動車で移動してきたわけだが、こちらに来てからは徒歩と電車の生活に変わった。それで不便になったかというとそんなことは全くなく、自宅から駅までは歩いて10分、コンビニまでは1分、スーパーも3分程、区役所も5分程と、徒歩圏内に必要なものが揃っているので、車に乗る必要はすっかりなくなった。かさばる生活用品などを買うのが面倒になったのはあるが、歩くスピードで街を動くというのが、なかなか新鮮で気持ちよい。
 あとは周りにある店のタイプが変わったことがあるか。つくばの店はいわゆるロードサイドショップで、比較的規模の大きいチェーン店が中心だったのだが、今私の住んでいるあたりは小さな商店がまだまだ多い。近所には昔ながらの商店街が残っているし(若干活気には欠けるが)、10分程歩いたところには規模が大きく活気のある商店街もある。職場の周りもおおよそそういった感じ。まだそんなに回っているわけではないが、飲食店も個人経営のところが多いようだし、どこも似たようなメニューを出すチェーン店とは大きな違いである。その分、品物の揃った書店・CDショップやドラッグストアが近くになかったりするのは少々不便ではあるが、電車に30分も乗ればミナミに出られるわけで、そう考えれば文句もない。考えてみれば、つくばで買い物をする時にも30分程は軽く車で移動していたわけで。
 車に乗らずに歩く、小さな個性的な飲食店が多い、で帰りに立ち寄る書店やCD店が少ない、となると、仕事後の時間の使い方も変わってきそうである。帰りにちょっと一杯…という機会が増えそうな気もするので、その辺は少し気をつけなければならないかも。

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